第 8 回

カードローン返済のコツ!どう返していけばお得?カードローンの返済方法について

上山 美波

カードローンの返済方法について

カードローンの返済方法である「約定返済(やくじょうへんさい)」。
見慣れない用語ですが基本の返済方法になります。
今回は、約定返済の意味やカードローン返済のコツについて解説します。

約定返済とは

約定返済とは、毎月契約で決められた返済日に、契約で決められた返済額を返済することを指します。約定返済日や約定返済額は、借入金額に応じてカードローン会社ごとに決められています。

約定返済で支払う返済額は、借り入れた元本とその約定返済日までにかかる利息を合わせた金額になりますが、借入残高に応じて返済額が変動するか、完済まで一定額を支払うかは、カード会社が採用している返済方式によって異なります。

カードローン会社で採用されている返済方式は、以下の4種類になります。

・元利均等返済
・元金均等返済
・分割払い
・リボルビング払い

このうち、多くのカード会社では主に分割払い以外の返済方法を採用しています。

随時返済とは

借入金返済の方法には約定返済の他に、もう1つ「随時返済」という方法もあります。
随時返済とは、特に返済日や金額は決まっておらず、借入者のタイミングで返済することができる方法です。繰り上げ返済とも呼ばれる場合があります。

資金に余裕がある月や、ボーナスが支給された時に多めに返済することが可能です。随時返済した場合はすべて元金に充当されるため、総支払い利息の節約につながります。

なお、随時返済だけを選択することはできず、必ず約定返済もする必要があります。

カードローン返済のコツ

カードローンの利息を押さえて、早く返済を終わらせるにはどのようにすればいいのでしょうか。

約定返済額の見直しをする

利息は借りている期間が長ければ長いほど高くなります。そのため、約定返済額が少額、または最低支払い金額のままだと返済額に占める利息の割合が高くなり、なかなか元本が減りません。元本を早く減らすためには、約定返済額をきちんと返せるか計画を立てた上で少し多めに返済可能額を設定しましょう。

随時返済を活用する

随時返済は、返済金額をすべて元金の返済にあてることができます。返済期間の早い段階で活用すると、元金自体を減らす効果が高くなります。
随時返済をすることで、返済期間が短くなり利息を抑えることができます。

利用実績を作ってから借り換えを検討する

金利のより低いカードローンへ借り換えできた場合、金利差の分支払い利息を減らすことが出来ます。

借入は返済計画を立ててから

カードローンの返済のコツが分かれば、支払う利息を抑えて返済をよりスムーズに行えるようになります。ただ漠然と返済していくのではなく、借入に向き合って計画的かつ、早めに返済を行えるようにしましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月12日
執筆者 上山 美波 (うえやま・みなみ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

滋賀県出身。大学卒業後の就職先で人事総務の仕事を担当。主に社会保険の手続きや給与計算を行っていたが、自身の知識不足を痛感し、FP資格を取得。
現在はさらなる知識向上のため、FP1級、CFP資格の取得を目指すとともに、「お金に苦労する人が少しでも減ってほしい」という思いを持って、FPとしての活動を行っている。

監修者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

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