第 18 回

カードローンの利用しやすさに隠れているデメリットとは?

保泉 美砂子

カードローンの利用しやすさに隠れているデメリットとは?

テレビCMや広告などで目にすることが多いカードローン。住宅ローンなどの借り入れとは違い、使い道も自由で幅広い方々が利用できるなど、その利用しやすさばかりが取り上げられます。

しかし、利用しやすいからこそ、思わぬ「デメリット」があります。
今回はカードローンの利用しやすさに隠れている「デメリット」についてまとめました。

カードローンの利用しやすさ

デメリットを考える前に、まずはカードローンの利用しやすさについて確認しましょう。

無担保・保証人が不要、使い道も自由

カードローン以外のローンは保証人が必要であったり、担保が必要であったりしますが、カードローンは基本的には無担保で、保証人が不要です。

また、カードローンは住宅ローンや自動車ローンとは違い、使い道が自由です。生活費や自動車購入やショッピング、旅行などの娯楽費にも利用できます。

色々な用途で借入れができ、制限が少ないのは、カードローンの大きな魅力です。

借入れも返済もしやすい

カードローンでは、借入れをATMから引き出す方法や口座に振り込んでもらう方法を選択でき、返済も、ご自身の返済しやすい日にちを返済日にできたり、返済方法も多様です。

借り入れ、返済どちらも自分にあった使い方ができ、自由度が高いのも、カードローンの利用しやすさのひとつです。

申し込みが簡単、審査も短時間

ネットで申し込みが可能なものや、1時間もかからず審査が完了してしまうカードローンもあります。急にお金が必要になった場合など、審査に時間がかからないのは借り手にとってはありがたいことですね。

カードローンのデメリット

ここまでのように「カードローンは自由度が高く、借り入れもしやすい」といいことばかりのように思えますが、果たしてそれだけなのでしょうか。借り入れをする際に、忘れてはならないデメリットについても見てみましょう。

借金をしているという感覚がなくなってしまう

カードローンは簡単で、手軽に借り入れも返済もできてしまいます。

そのため、ただお金をおろしているような感覚に陥ってしまい、借金をしているという感覚を失いやすくなります。少しづつ借りる金額や回数が増え、借り入れがどんどん増えてしまうことになりかねません。

お金を借りるということは、必ず返済しなければならないというもっとも重要なことを、常に頭に入れておくことが大切です。

他のローンに比べて金利が高い

無担保・保証人不要であることが多いカードローンは、借り入れている個人の信用が担保となります。そのため、貸し倒れのリスクが高く、他のローンに比べ金利は高く設定されています。

長期間にわたる返済で利息が多くなる

毎月の返済額が少なく返済期間が長期になってしまうと、金利が高いために、最終的に支払う利息は膨れ上がってしまうことになります。

デメリットにも注意をしよう

カードローンは利用しやすく魅力もありますが、デメリットもあります。利用しやすさばかりに目がいき借り入れを重ねてしまうと、思わぬ大きな借金を背負うことになってしまうかもしれません。

デメリットもふまえて上手に利用すれば、いざというときの強い味方になってくれるカードローン。借り入れをする際には、返済計画についても頭に入れておくとよいでしょう。

執筆日2023年2月5日
監修日2023年2月9日
執筆者 保泉 美砂子 (ほずみ・みさこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

長く教材制作会社にて、校正や原稿作成など、お金とはほとんど縁のない世界で仕事をしていたが、数年後にやってくる夫の定年退職を機に、一念発起。
二人の子供たちに背中を押され、FP資格取得に向けて勉強を開始し、無事合格を果たすことができた。
FPとしてのステップアップを目指そうと考えていたところに、FPSの求人と出会い、即応募。そして、現在に至る。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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