銀行カードローンと消費者金融カードローン、審査の基準は?

銀行カードローンと消費者金融カードローン、審査の基準は?

カードローンには大きく分けて、銀行カードローンと消費者金融のカードローンの2種類があります。

どちらのカードローンも、審査に通ることができなければ、融資を受けることができません。
銀行カードローンと消費者金融のカードローンでは、審査にどのような違いがあるのでしょうか。

独自の審査基準が特徴 銀行カードローン

銀行カードローンは総量規制の対象外となっているため、勤務先の企業規模や収入金額によらず安定した収入がある方であれば、申し込み可能となっています。
また、専業主婦(夫)の方でも配偶者に収入があれば、審査に通ることが可能な場合もあります。

反面、過度な融資を抑止するための銀行独自の審査基準を設けており、消費者金融系のカードローンと比較すると審査が厳しい場合があります。
さらに、審査の際は個人信用情報機関のほか、反社会組織に関係していないかも照会を取るため、審査のスピードは遅く、融資のスピードも消費者金融と比較すると劣ります。

利用限度が制限されている 消費者金融カードローン

消費者金融カードローンは総量規制の対象となっているため、契約したすべての消費者金融カードローンの借入総額の上限を、契約者の年収の3分の1以下とするよう、規制されています。

そのため、他の消費者金融からの借入額もチェックされます。

なお、大手の消費者金融では、簡単な質問に数問答えるだけで簡易審査を行えるところもあります。本審査とは異なりますが、カードローンを利用できるのかを確認したいときには便利です。

多重債務は避け、無理のない借り入れを

銀行カードローンと消費者金融カードローンに共通していえることは、多重債務者が審査に通過することは困難、ということです。
審査に通過しても、返済が困難になってしまっては意味がありません。必要以上の額を借入れることはせず、無理のない返済計画を立ててから申し込むようにしましょう。

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月9日

外国人でもカードローンは利用できる?

外国人でもカードローンは利用できる?

近年、日本国内で働く外国人が増えています。国籍に関係なく、生活する上でお金を借りる必要が出てくる時がありますよね。
今回は、外国人がカードローンを申し込む時の、条件や審査のポイントについて解説します。

カードローンの申込み条件

日本人・外国人に関係なく、カードローンの申込みに必要な条件は以下の通りです。

・継続して安定した収入がある
・他社を含む借入れ金額が年収の1/3以下
・本人確認書類など必要書類が提出可能

カードローン各社によって細かい借入れ条件は異なりますが、基本的な条件をまずクリアすることが大切です。

外国人のカードローン申込みに対する条件

外国籍の方でも、カードローンに申込みをすることは可能です。ただし、カードローン申込みの一般的な条件の他に、以下のうちどちらかを満たしている必要があります。

1. 日本の永住者または特別永住者
2. 在留カードまたは特別永住者証明書を持っている

審査のポイント

外国籍の方が借入れをする場合、審査のポイントは永住権の有無です。
一般永住者と特別永住者は審査に通りやすい傾向にあります。また、日本に長く住んでいる場合や、日本語能力があることも有利になります。

銀行カードローンの申込みは、そもそも永住者であることを条件としているところが多いです。

消費者金融カードローンは、永住権がなくても在留カードを保有していれば申込み可能です。ただし、永住権を持っている方が審査は通りやすくなるでしょう。

在留カードとは、日本に中長期間にわたり在留する外国人に対して交付されるカードです。
日本人と結婚している方や日系人の方、企業にお勤めで在留資格が「技術・人文知識・国際業務」などの方が対象になるケースが多いです。

近年は、技能実習生で在留カードを持っている方も増えています。

銀行と消費者金融カードローンの金利の違い

カードローンの貸し手は、主に銀行と消費者金融です。
両者の大きな違いは、貸出し金利にあります。適用金利の上限は銀行が14.5%、消費者金融が18.0%としているところが多いです。

金利を低く抑えたい場合は、銀行から借入れをする方が支払い利息が抑えられます。しかし、銀行の申込み条件は永住者であることがほとんどです。永住者でない場合には、消費者金融に申し込みをする方が借入れできる可能性は高いでしょう。

まずは情報収集を

外国籍の方であっても、一定の条件を満たせばカードローンを利用することは可能です。まずは、各社の条件を自分の状況と照らし合わせてクリアしているかを確認しましょう。
疑問点があればカードローン会社に確認することも大事です。

借入れが難しい場合は複数社に申し込みを重複するのではなく、信頼できる友人・知人からお金を貸してもらうことも、選択肢として残しておけると良いですね。

執筆日2023年1月27日
監修日2023年1月30日

自然災害でカードローンの返済が難しい場合にやるべきこと

自然災害で被災し、カードローンの返済が難しくなったらどうしたらいいの?

近年、台風や局地的な豪雨による水害、地震など自然災害が日本各地で発生しています。
カードローン返済中に自然災害で被災して、仕事がなくなる・怪我をして働けなくなる・生活再建で精一杯になるなど、返済が難しくなる場合も十分に考えられます。

今回は、被災してカードローンの返済が難しくなった場合、どう対処すればよいか解説します。

被災した場合の「特別措置」

被災しても、支払い能力がある場合は通常通り借入金の返済は継続します。
しかし、被災状況によって支払い能力がなくなった場合は、借入元への相談と被災状況によって救済措置がとられることもあります。

被災時にまずやるべきことは?

被災後に各種支援制度を受けるには「り災証明書」の取得が必要です。
り災証明書とは、地震や風水害等の自然災害により被災した住宅等の被害の程度を、市町村が証明するものです。
り災証明書により被災した事実を証明することで、各種被災者支援制度に申請することができます。

借入先のカードローン会社へ連絡

大きな災害の場合、カードローン会社では相談窓口を設け対応してくれます。
まずは、現状と返済が難しいことを伝え、どう対応すればよいか相談してください。

ご自身のお住まいの地域が災害救助法適用地域に該当する場合や、り災証明書を取得済みの場合は話がスムーズに進みます。

災害救助法適用地域の詳細については、「内閣府・防災情報のページ」内の「災害救助法の適用状況」を参照してください。

返済や利息の支払いの猶予をお願いする

生活再建を優先し、返済できるようになるまでの一定期間は損害遅延金なしに返済猶予をしてもらえないか、交渉してみましょう。
返済猶予が難しい場合でも、利息の支払いを一時的に猶予してもらうといった対応をしてもらえる可能性もあります。

被災してしまった場合は、まず借入先に現状を伝え、交渉してみましょう。

支払いの遅延が発生しても、個人信用情報機関に登録されない場合がある

通常支払いの遅延が発生すると、個人信用情報機関に遅延した情報が登録されます。長期の延滞が続けば事故情報として登録されて、その後の借入れに大きく影響が出ます。

しかし、カードローン会社に事前に相談しておけば、遅延しても登録されない猶予措置をとってくれる場合があります。

被災した場合は、早めの行動と相談を

自分がいつ被災者になるかは、予想できるものではありません。
普段は無理なく借入金を返済できていても、被災すると状況が一変してしまいます。
カードローン会社によっては被災された場合の専用相談窓口もあるため、困った場合は速やかに相談をしましょう。

執筆日2023年1月27日
監修日2023年1月30日

カードローンの仮審査と本審査の違いとは?

カードローンの仮審査と本審査の違いとは?

カードローン会社によりますが、利用者の審査は「仮審査」と「本審査」に分けて行われます。融資の際には両方の審査に通らなければなりません。

今回は、カードローン申込みの「仮審査」と「本審査」の違いを解説していきます。

カードローンの仮審査

仮審査では、信用情報機関の登録内容と、利用者の申請内容を機械で点数化し、それらの合計点数をもとに判断することが一般的です。点数化のルールや審査通過の基準点はカードローン会社が独自に決めています。

仮審査で調査される内容は、カードローン会社によって異なりますが、一般的に次のようなものです。

信用情報の照会

信用情報として、主に以下4つの項目が調査されます。

・自己破産や債務整理などがないか。
・ローンやクレジットカードの延滞や滞納がないか。
・他社からの借入額や借入時期など。
・総量規制(年収の3分の1まで)の借入枠内かどうか。

申込者の属性

申込者の属性として、年齢・家族構成・居住形態・勤務先・勤続年数・年収などが調査されます。これらの属性から、次の2点がカードローン会社の基準をクリアするかも確認されます。

・収入や勤続年数などから申込者の返済能力
・申込者の年齢が融資可能な範囲であるか

カードローンの本審査

仮審査に通過すると申込者に連絡が入り、本審査に進みます。本審査では、仮審査の申告内容に誤りがないかや、提出書類に不備がないかなどを確認されます。

具体的には次のような審査が行われます。

在籍確認

申込時に申告した勤務先に、本当に勤務しているかを確認されます。カードローン会社によって勤務先に電話をかけるケースや、在籍が証明できる書類の提出を求められるケースがあります。

提出書類の確認

本審査では、状況に応じて本人確認書類や収入証明書などの提出が求められます。申込時の申告内容と照合され、不明点や不備があると申込者に確認を行います。この対応を怠ると、仮審査からのやり直しや、審査自体通過できなくなる場合があります。

仮審査の重要性

仮審査は「お金を貸す上で信用できる人物かどうか」の審査です。仮審査でその信用を得られると、申込内容に不備や虚偽がない限り、本審査は通過できる可能性が高くなります。

カードローンに申し込む際は、申請内容に不備はないか、信用情報に問題がないか確認してみるといいかも知れません。

執筆日2023年2月2日
監修日2023年2月6日

カードローンの契約者が死亡した場合、残債の支払いはどうなる?

カードローンの契約者が死亡した場合、残債の支払いはどうなる?

カードローンの契約者が死亡した場合、残債の支払いはどうなる?

カードローンで借り入れを行った契約者が、返済途中に死亡してしまったらその後の返済はどうなるのでしょうか。
今回は、遺族への影響や対策について解説します。

残債はマイナスの遺産になる

契約者の死亡時に残った借入金の残債は、基本的にはそのまま「マイナスの遺産」として法律で決められた相続人に引き継がれます。

財産も残債も相続する「単純承認」

借金も財産もそのまま全て相続することを「単純承認」といい、通常の相続はこれにあたります。

亡くなられた方の預貯金や有価証券、不動産などのプラスの遺産と共に、カードローンなどの借金も一緒に相続します。

相続放棄と限定承認

プラスの遺産もマイナスの遺産も相続したくない場合は、「相続放棄」することができます。相続放棄をすると、始めからいなかった人として扱われ、新たな相続人が決まる場合があります。マイナスの遺産が多い場合は新たな相続人とトラブルになることもありますので、注意が必要です。

一方、プラスの相続財産の範囲内で、故人の借金を返済する「限定承認」という方法もあります。

いずれも、相続人になったことを知った日から3カ月以内に、家庭裁判所に申し立てなければなりません。
また、相続放棄は相続人が個人の判断で行うことができますが、限定承認は相続人全員が共同で申請しなければなりません。

故人の財産を正負ともしっかり確認

故人がカードローンを利用していたことを知らず、相続人が他の遺産を相続したあとに判明することがあります。

遺産の一部を処分した場合や単純承認した後で、相続放棄や、限定承認に切り替えることはできません。残債を支払う義務が発生してしまうので、相続財産はプラスもマイナスもしっかりと確認しましょう。

なお、相続人がローンなどの連帯保証人になっている場合は、相続放棄をしても連帯保証人としての契約は残ります。ローンの契約内容も把握しておくようにしましょう。

意図的に残債を伝える工夫を

身近な人の死の辛さにばかり浸っていられないのが、相続の手続きです。
相続の手続きには、期日が短いものもあります。遺族のためにも、プラスの遺産だけではなくマイナスの遺産も調べられるようにしておいてはいかがでしょうか。

執筆日2023年1月27日
監修日2023年1月30日

お金を借りたい!シングルマザーが使えるローンと公的融資

お金を借りたい!シングルマザーが使えるローンと公的融資

子育てしながら働くシングルマザーは、非正規雇用などの場合どうしても収入が低くなりがちです。
必要に迫られた時、シングルマザーがお金を借りる方法として、民間のローンから公的融資まで、いくつかの選択肢があります。
それぞれの特徴を知ってご自分に合うものを選びましょう。

シングルマザーが利用できる民間ローン

まず、シングルマザーが利用できるローンのうち、民間ローンについて解説します。

銀行ローン

銀行ローンは収入や勤務実績に基づいた審査によって、利用の可否が決められます。住宅ローンや教育ローンなどの目的別ローンのように、比較的金利が低く設定されているものもあり、中にはシングルマザー支援を目的とした商品もあります。
シングルマザーももちろん利用可能ですが、収入によっては審査に通らないこともあります。

消費者金融ローン

消費者金融ローンも審査がありますが、銀行に比べて比較的柔軟な審査となっており、収入が低くても定期的な収入があれば、通りやすい傾向にあります。

民間ローンのメリット・デメリット

民間ローンは母子・父子家庭に関係なく誰でも申し込めて融資を受けるチャンスのあるローンですが、便利な反面、デメリットやリスクもありますので注意が必要です。

メリット

民間ローンのメリットは、なんといっても融資までの早さが挙げられます。
消費者金融カードローンではほとんどが即日融資可能となっており、銀行でも翌営業日から1週間程度で利用できるものが多くなっています。

また手続き書類が少なく、カードローンでは本人確認の身分証明書のみ、目的別ローンでも本人確認書類プラス収入証明書類が基本です。

デメリット

デメリットとしては、金利が公的ローンに比べ高い傾向にある事です。
また、収入に対する要件が比較的厳しく、審査に通る収入の下限が決められている場合や、パート・アルバイトといった収入が低めとなる雇用形態では、審査が厳しくなるものもあるようです。

シングルマザーが利用できる公的貸付制度

公的貸付制度にはいくつかの種類があり、所得の低い家庭やシングルマザー家庭が優遇されているものもあります。

代表的な公的貸付制度として、以下があります。
・母子家庭、父子家庭でお金の必要な人が受けられる「母子父子寡婦福祉資金貸付制度」
・独身女性の支援制度(シングルマザーも条件によっては当てはまる)である「女性福祉資金貸付制度」※東京都に住んでいる方が対象
・低所得で生活に困っている家庭のための貸付である「生活福祉資金貸付制度」

公的ローンのメリット・デメリット

公的融資は、シングルマザーや収入の少ない人などを対象とした制度ですが、申し込みの条件は厳しくなっています。

メリット

公的貸付制度のメリットはなんといっても金利の低さです。
無利子から1.0パーセント前後の金利に抑えられており、民間とは比べものにならない低さです。

基本的に困った人のための制度なので、高収入である必要はなく、むしろ収入には上限が設けられています。

デメリット

デメリットとしては条件が厳しいことが挙げられます。

20歳未満の子供がいることや扶養家族がいることをはじめ、シングルマザー自身の年齢に条件があるものもあります。

また融資を受けるまでに多くの書類を準備しなければならず、申し込みから実際に融資を受けるまでにはある程度時間がかかります。急を要する場合は使いにくい制度ではあります。

利用する際は、条件や使いやすさを重視した選択を

シングルマザーがお金を借りるには、民間ローンや公的貸付制度など様々な選択肢があります。
しかし、それぞれにメリット・デメリットもあり、ご自身の収入やお金が必要なタイミングによっては使いにくい場合もあります。

実際にお金が必要になったら、条件や使いやすさを慎重に吟味してより良い方法を選択しましょう。

執筆日2023年2月5日
監修日2023年2月6日

カードローンの無利息期間とは?メリットを活かすためにできること

カードローンの無利息期間とは?メリットを活かすためにできること

カードローンの無利息期間とは?メリットを活かすためにできること

銀行や消費者金融業者のカードローンの多くでは、契約時の金利によってかかる利息が一定期間無料になる「無利息期間」のサービスを提供しています。
今回は、その仕組みとカードローンの無利息期間の上手な利用法を解説します。

カードローンの無利息期間とは?

カードローンを利用すると、借り入れた金額に加え利息も返済する必要があります。
利息は、借り入れ時の金利と借入れ期間に応じてかかりますが、昨今、多くの金融業者では指定した期間内であれば、利息が0円となる「無利息期間」を設定しています。

初めてカードローンを利用する人を対象に、契約日または利用日から30日間を無利息期間と設定している金融業者が最も多く、借入金額が5万円までであれば180日間の無利息期間を設定している銀行もあります。

カードローンの無利息期間活用法

無利息期間を活用する最大のメリットは、利息がつかず元金のみの返済で完済できることです。

例えば、年利15%で10万円の借入をした場合、30日間にかかる利息は1,232円です。
しかし、無利息期間サービスがあるカードローンでは、この利息の1,232円がかかりません。

このメリットを活用して、ボーナスや臨時収入が見込める時期、給料日までのつなぎとして活用する方法があります。

カードローンの無利息期間を活かすためには?

加えて、30日間の無利息期間であれば月の家計サイクルと合わせることができるため、出費の多い時期と無利息期間を合わせることで、お金のコントロールが可能です。

出費の多い時期、無利息期間内に完済できる金額を借入することは、月の家計を上手にコントロールする手段のひとつとなるでしょう。

もし期間内に完済できなかった場合でも、支払い利息の総額を抑えることができ、無理のない利用が可能です。

カードローンを利用するには、計画的な返済が大前提

無利息期間が終われば、契約時に交わした金利がかかります。
毎月の収入と支出のバランスを把握し、完済できる時期をきちんと計画した上で、無利息期間を利用すると良いでしょう。

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月12日

ローンの繰上返済を上手に利用して、返済を楽にしよう!

ローンの繰上返済を上手に利用して、返済を楽にしよう!

「ローンがなかなか減らない……」

月々の返済額が少なければ家計への負担は少なくなりますが、ローンの元金はなかなか減りません。
コツコツと返済しながらも時折、一気に元金を減らす方法はないか、考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に、想定していたよりも資金に余裕がある場合、あるいは完済までに支払いの不安がある場合には、早く払っておきたいという気持ちになりますよね。
そんな時に使える方法として、ローンの繰り上げ返済があります。

今回は、ローンの繰上返済によって、返済額や返済期間、支払利息がどのように変わるのか、分かりやすく解説します。

返済額への影響

月々の返済額を低めに設定している場合は、元金よりも利息を多く支払っていることになります。

繰上返済を行うと、繰上返済の金額がそのまま元金の返済に回されるため、一気に借入れ残高が減り、返済方式によっては月々の返済額も、減額になる可能性もあります。

ただし、繰上返済は約定返済(月々の固定の支払い)とは別の支払いになり、返済方法によっては繰上返済に手数料が必要な場合もありますので、事前に確認をしておきましょう。

返済期間への影響

繰上返済した金額に応じて、返済期間(回数)も短くなります。

一般的に、借入れ残高が少なくなるほど返済期間も短くなり支払いの負担が減ります。
一回の繰上返済額が大きくなくても、何回かに分けて行うことで同じような効果をもたらします。
現在の繰上返済の許容額と今後の返済期間を考慮して、最終的な繰上返済額・回数を決定しましょう。

支払利息への影響

借入残高が多いほど、また返済期間が長いほど、支払う利息の負担は重くなります。
自分が借り入れた金額が、利息の支払いを加えると驚くべき金額になっていたということ。

月々の支払いに目が行きがちですが、返済総額を計算してみると繰上返済を行う方が後々お得になるケースが多いです。
繰上返済を行わないケースと行ったケースで比較してみると、支払い利息にどれだけの違いが生まれるか、より明確に分かるでしょう。

繰上返済を活用しながら、無理のない返済を

繰上返済を行うと、借入残高が大きく減るだけでなく、月々の返済額や返済期間、支払い利息へも大きな影響をもたらします。

結果として返済が楽になるケースも多いため、一度カードローン会社や金融機関のサイトで提供されている繰上返済シミュレーションを行ってみてはいかがでしょうか。

また、ローンの繰上返済を検討する際には、ローンを借り入れている機関に繰上返済について事前に確認し、ご自身の経済状況とも相談しながら無理のない返済を行いましょう。

執筆日2023年2月12日
監修日2023年2月13日

留学生でもカードローンは利用できる?外国人留学生と日本人留学生の利用方法を解説

留学生でもカードローンは利用できる?外国人留学生と日本人留学生の利用方法を解説

グローバル化が進み、自国以外の国で留学生として学生生活を送る人は年々増えています。

留学生活中に急な支出に見舞われることもあると思いますが、留学生の場合アルバイトなどができず、資金調達に苦労することがあります。

今回は、留学生がカードローンの利用ができるのか、海外から日本に来る外国人留学生と、日本から海外に行く日本人留学生、それぞれのケースついてご紹介します。

外国人留学生の場合

海外から日本に来る外国人留学生がカードローンを利用する場合でも、金融機関による審査が行われます。

しかし、外国人留学生のカードローンの審査基準は、日本国籍を持つ申込者の審査基準とはいくつかの項目で異なっています。

永住権の有無

留学生に限らず外国籍の方が借り入れを行う場合は、最低限の申込み基準(18才以上であること、安定した収入があること、など)を満たしていることに加え、日本への長期滞在資格を有していることが必要となります。

銀行系カードローンの多くは、外国籍の方がカードローンを申し込む場合永住権を保有していることを前提としています。

消費者金融は、基本的に在留カードや特別永住者証明書、運転免許証を提示して審査に通れば、ローンの貸付を行っています。

逆に、在留カードや特別永住者証明書がない場合には、カードローンの借り入れをすることが難しいということになります。

日本人留学生の場合

日本から海外へ行く日本人留学生の場合は、カードローンを利用できる可能性があります。

ただし、申請者本人の返済能力を重要視するため、安定した収入があることが前提となります。安定した収入がある場合、融資限度額内で希望の利用額を設定することができます。

アルバイトやパートを含む安定した収入のある大学生や社会人留学生であれば、留学のために休職や退職をする前にカードローンの申請を行うことで、融資が受けられる可能性があります。

ただし、留学中であっても返済が一時的に停止されるわけではありません。返済が滞ればカードローン会社からの督促が行われ、信用情報に金融事故の記録が残されます。
収入がなくなる留学中であっても返済ができるよう、きちんとした計画を立ててから借り入れを行うようにしましょう。

留学中でも計画的な返済を

外国人留学生であっても、安定した収入と在留カードや特別永住者証明書などの長期滞在を証明する書類があれば、消費者金融からの借り入れが可能です。

また、海外に留学する日本人の場合は、留学前に申し込みを行って審査に通れば借り入れをすることが可能です。

しかし、どちらの場合でも留学中の収入の有無に関係なく、返済遅延や滞納が生じればカードローン会社からの督促が行われ、信用情報に金融事故の記録が残されますので十分注意しましょう。

執筆日2023年2月12日
監修日2023年2月13日

海外でもキャッシングできる!サービス利用時のメリットと注意点

海外でもキャッシングできる!サービス利用時のメリットと注意点

海外旅行にも、今や欠かせない存在となっているクレジットカードですが、渡航先では交通機関やチップの支払いなど現地通貨が必要な場面も数多くあります。

今回は、海外で使用ができる「海外キャッシング」について説明します。

「海外キャッシング」とそのメリット

「海外キャッシング」は、クレジットカードを利用して海外のATMで、現地通貨の借り入れができるサービスのことです。利用した分の金額はクレジットカード同様に、翌月一括返済が可能です。

空港や現地の両替所を利用する手間が省け、またキャッシングの利用方法によっては両替手数料よりも安く手に入れることができます。

手軽で安心

日本に比べて治安の不安定な国では、多額の現金を持ち歩くことが危険な時もあります。
海外キャッシュレスサービスを利用すると、余分な現金を持ち歩く心配もなく必要なときに必要分の現金を手にする事ができるのです。

手数料がお得

現金を銀行や空港の両替窓口で両替する場合は、その日の実勢レートに手数料分を上乗せしたレートで換算されるため、金額が大きくなるほど手数料がかさみます。

海外キャッシングを利用すると、利息は発生しますが、ATM手数料を含めても両替よりお得な場合があります。利息は日割りで計算されるため、早めに返済するのがよりお得になるでしょう。

海外キャッシングを利用する際の注意点

上記の通り、旅行先で手軽で安全に、場合によってはお得に現地通貨を引き出せる海外キャッシングですが、利用の際には以下の点に注意しましょう。

海外キャッシング対応かを確認

契約しているクレジットカードが、「海外キャッシングキャッシュレス対応」となっているかを必ず確認しましょう。
また、サービス利用時に必ず必要となるため、暗証番号は事前に照会をしておきましょう。

請求時の為替レートと金利に注意

海外キャッシングを利用すると利息が発生します。キャッシング利用後実際に請求される金額は、キャッシングした現地通貨を日本円に換算した金額と、利用日から実際の支払日までにかかる利息の合計となります。

請求金額を換算する際に使用されるレートの換算日は、カード利用日ではなくカード利用データが決済センターへ到着した日となります。
その日の為替レートによっては思った以上の請求となる場合があります。

また、海外キャッシングを行った金額に対し金利が適用されます。
例えば、日本円で10万円相当のドルをキャッシングし金利18%が適用された場合、利用してから30日後に返済した場合の利息は約1,480円となります。
計算例:利息=10万円×18%÷365日×30日≒1,480円
カード会社によって適用金利は異なりますので、事前に確認しておきましょう。

現地で利用する際は、安全を確保して素早く

現地で実際にキャッシングをする時は、夜間の利用を避け、空港や金融機関、人通りの多いATMを利用しましょう。

また、海外のATMは安全上の設計から取り出し時間が短く、素早く取り出さないと機械に回収されてしまう場合もあります。
万が一回収をされてしまった場合は、「CANCEL/EXIT(取消)」や「CLEAR(訂正)」を選択し、もう一度始めから行いましょう。

事前確認してから利用しましょう

海外キャッシングサービスは、手軽に現地で利用できる点がメリットです。
事前の確認事項のチェック忘れずに、海外旅行の際は是非利用を検討してみてはいかがでしょうか。

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月12日

キャッシングの「金融事故情報」「ブラックリスト」とは?

キャッシングの「金融事故情報」「ブラックリスト」とは?

クレジットカードやキャッシングの「金融事故」や「ブラックリスト」という言葉を、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

今回は、キャッシングにおける「金融事故」とは何か、どのようなデメリットが存在するのかを具体的に解説していきます。

金融事故とは?

キャッシングにおける「金融事故」とは、借りたお金の返済が大幅に遅れたり、返済ができなくなったりした時、信用情報機関にその情報が登録されることです。。
借入金延滞などの情報が登録されると、利用者自身の「信用情報」に大きく影響してくることになります。

信用情報とは?

「信用情報」とは、クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報のことを指し、この情報は「信用情報機関」という団体に一定期間登録されます。
信用情報機関に登録された情報から、個人が利用しているサービスの種類や借入額、借入日、返済状況等が分かります。

金融業者は業界ごとに、日本にある3つの信用情報機関のいずれかに加盟をしています。

<3つの信用情報機関>
・全国銀行個人信用情報センター
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)

各金融業者は、自社が加盟している信用情報機関を通じて利用者の情報を確認しますが、金融事故情報や個人情報など一部の情報は信用情報機関で共有されているため、どの金融業者でも見る事ができるのです。

主な金融事故の種類

金融事故の種類には、主に以下の3つがあります。

・長期延滞:返済期限より2~3ヵ月以上支払いが遅れること
・債務整理:合法的に借金を整理すること。任意整理、自己破産、個人再生、特定調停がある。
・代弁返済:契約者が返済できない場合、保証会社や保証人が代理で返済すること
・強制解約:契約者の信用低下により、強制的に解約となること

金融事故情報の保存期間は?

一度登録された金融事故情報は、永久保存されるわけではありません。信用情報機関によって異なりますが、官報に公告された破産や民事再生手続開始決定は5年〜7年、それ以外の金融事故情報(延滞など)は5年間保存されます。
長期延滞となってしまった場合は、一刻も早く返済を完了させることが重要です。

金融事故によるデメリット

一度返済が滞っているなどの情報が登録されてしまうと、金融事故の記録が消えるまでの間、借入審査に通らなくなる可能性が高くなります。

事故を起こした後、クレジットカードの作成や更新、キャッシング利用など多くの制限を課される場合が出てくるため、十分に気を付けましょう。

金融事故を起こしてしまったら、家族にも影響する?

結論から申し上げますと、家族への影響はありません。
ただし、専業主婦・夫がクレジットカードを作成する時など、配偶者の信用情報を利用して審査を行う際に配偶者に事故情報がある場合は、審査に通らない可能性もあります。

信用情報を確認したい時は?

クレジットカードの返済が遅れてしまったことがある。自分の信用情報を知りたい。。
そんな時はパソコンやスマートフォンから、信用情報確認のための申請をすることができます。ただし、確認申請には手数料がかかります。

なお、配偶者など家族の信用情報を、本人の許可なしに確認することはできません。家族の信用情報を確認する場合は、本人の委任状をもとに任意代理人や法廷代理人となる手続きが必要となります。

信用は1日にしてならず

一度でも金融事故情報の登録をされると、一定期間が過ぎるまで消える事はありません。その後も制限の多い生活を余儀なくされるなど、金融事故とはそれほど重い措置なのです。キャッシング利用の際は、返済遅延に十分注意をしてください。

執筆日2023年2月5日
監修日2023年2月6日

総量規制の「除外貸付」「例外貸付」とは?

総量規制の「除外貸付」「例外貸付」とは?

クレジットカード会社や消費者金融業者など、お金を貸す事業者を対象として「貸金業法」という法律が定められています。

この法律では個人が貸金業者からお金を借り過ぎないよう、借入金の上限が決められています。原則として年収の3分の1が上限となり、この制限のことを「総量規制」といいます。例えば年収300万円の方の借入可能額は、総額100万円です。

しかし、一部の貸付については総量規制にかかわらず、年収の3分の1を超えて借りられる場合があります。
今回は、総量規制を超えて借りることができる「除外貸付」「例外貸付」について、ご説明いたします。

「除外貸付」とは?

「除外貸付」とは、法律で総量規制の対象から省くと決められた契約です。

借入額が大きく、年収の3分の1までという制限に合わせることが難しいことが特徴です。一般的に金利が低く、長期に一定額の返済を行う契約や、担保のある契約が対象です。具体的には次のような契約です。

・高額医療費の貸付
・有価証券を担保とする貸付
・不動産を担保とする貸付
・住宅ローン
・自動車ローン

「例外貸付」とは?

「例外貸付」とは、法律で例外的に総量規制を超えた借入を認められている契約です。

総量規制以上の借入をしても返済ができると判断された場合や、緊急性が高い場合であることが条件です。ただし、例外貸付で借りた金額も総量規制の対象に加算されます。総借入学が総量規制の基準を超えた場合、その後は「除外貸付」や「例外貸付」を除いた借り入れが出来なくなりますので注意しましょう。

例外貸付の対象の一例は次のようなものです。
・金利が下がるなど、返済額が減る借り換え
・本人や親族の緊急な医療費支払の貸付
・配偶者の年収と合算した額の3分の1以下の貸付
・個人事業者への貸付

利用者も多重債務を避ける工夫を

消費者金融等の貸金業者からの借入れは、貸金業法に定めらえた総量規制により年収の3分の1以下とするように規制されています。

しかし、総量規制の「除外貸付」「例外貸付」と呼ばれる貸付については、規制を上回る借入ができます。
「除外貸付」「例外貸付」の制度を正しく把握することで、利用できる範囲が広がり資金計画の助けにもなる場合があります。

しかし、返済義務があることを念頭に置いて、計画的な利用を心がけましょう。

執筆日2023年2月1日
監修日2023年2月6日

注意!キャッシング借り入れに関する金融犯罪

注意!キャッシング借り入れに関する金融犯罪

近年、金融犯罪に関する手口が巧妙化・複雑化しています。

この記事では、キャッシングに関わる事例を紹介いたしますので、詐欺被害に遭わないための参考にしてください。

事例1:名義貸しには注意!

紹介屋とは、「他社で断られた方でもOK」、「債務の多い方歓迎」などの甘い言葉を並べて勧誘し、集めた顧客に対し別の貸金業者などを紹介する業者のことです。

紹介屋は顧客に対し、いかにも自分の紹介で融資を受られるようになったように装い、高額な紹介料をだまし取る手口です。

また、紹介される別の貸金業者もヤミ金等の悪徳業者であったり、申込時の個人情報を他の業者に流がす等の二次被害が発生することもあります。

事例2:クレジットカード現金化は違反行為!

クレジットカード現金化とは、クレジットカードの「ショッピング」の利用枠を換金する目的で利用することです。

価値のない商品を高額で購入させ、その代金の何割かをキャッシュバックする手口や、高価な商品をクレジットカードで購入し、買い取る手口などがあります。

この方法はクレジットカード会社で禁じられており、消費者自身も詐欺罪に問われる可能性もあります。絶対に利用してはいけません。

事例3:フィッシング詐欺に注意!

金融機関からのメールやSMSを装い、偽WEBサイトに誘導し、口座番号やカード番号・個人情報などを不正に入手する手口です。入手した情報を基に本人になりすまして買い物をしたり金銭をだまし取ります。

基本的に正規の金融機関からカードの暗証番号や個人情報などを確認することはありません。不安に感じたら、メールのリンク以外の方法で金融機関に問合せを行いましょう。

事例4:貸します詐欺(融資保証金詐欺)にご注意を!

融資を装い、顧客に対して「支払い能力を確認します」「保証金を入れてもらいます」などと、理由をつけて現金を振り込ませてだまし取る手口です。また、「他社で契約できたら融資をする」などと説明し、消費者金融からの借入や、契約した証拠としてカードと暗証番号を求められる手口もあります。

いずれの場合も融資は受けられず、借入額が残ってしまいます。

最近では大手金融機関を装うケースや、被災地支援を名目に中小企業を狙うケースも存在します。

事例5:マルチ商法・サイドビジネス商法にご注意!

知人やSNSから「簡単に稼げる方法がある」、「この方法で成功した人がたくさんいる」などと勧誘を受け、教材購入や入会金の支払を求められます。その際、請求額が高額になり、支払のためにカードローン会社などと契約を促される手口です。

しかし、想定していた収入は得られず、高額な借入の返済だけが残ってしまうケースもあります。

トラブル回避には最新情報の確認を

昨今の金融犯罪の手口は巧妙化し、SNSを利用するなど時代に合わせた勧誘も行われています。利用申込み・契約をする際に少しでも「おかしい」と感じた場合は、すぐに金融機関や消費者センター等の相談窓口へ相談をしましょう。

執筆日2023年2月7日
監修日2023年2月12日

どこで借りる?どこから借りられる?カードローンの種類について

どこで借りる?どこから借りられる?カードローンの種類について

カードローンとは、審査によって決められた上限額の範囲内で自由に借入・返済ができる個人向けの融資制度です。

このカードローン、経営母体により違いがあることをご存知でしょうか?

カードローンの種類

カードローンには、大きく分けて銀行・消費者金融・JAろうきんがあります。それぞれ審査条件や金利などが異なるため、自分にあった借入先を選ぶ必要があります。

では、それぞれどんな違いがあるのかを見ていきましょう。

銀行カードローン

みずほ銀行・三井住友銀行などのメガバンクや、地方銀行、楽天銀行などのネット銀行に至るまで「銀行」が提供しているカードローンです。

年収の3分の1までの借入を許可する「総量規制」の対象外であることが他のカードローンとは大きく違い、高額融資を受けたい人、年収が低い人にとってはメリットと言えるでしょう。ただし銀行独自の審査基準を設けている場合がほとんどです。

金利は高くて14%前後と、消費者金融系の約18%に比べると低めに設定されています。融資日は最短で翌日、基本的には数日後という場合が多く、今すぐお金が必要という人には向かないでしょう。

消費者金融カードローン

プロミスやアコムなど、金融庁に貸金業登録をしている金融機関が提供するカードローンです。

年収の3分の1までの借入を許可する「総量規制」の対象で、限度額も銀行に比べると低めのところが多いため、高額融資は受けにくいでしょう。金利は約18%と高めとなっています。

最大の特徴は融資の早さです。即日融資が可能という場合が多く、今すぐお金が必要という人にはメリットとなるでしょう。

JA・ろうきんカードローン

全国各地のJAや、全国13箇所のろうきんが提供しているカードローンです。

居住地によって融資を受けられる機関が限定され、地域により金利も異なります。また、カードローンを扱っていない機関も稀にあるため、事前の確認が必要です。

メリットは金利の低さです。非営利を原則としているJAやろうきんでは、多くの場合金利の上限が10%前後となっています。

ただし会員であること、居住要件などの融資条件が厳しく、非会員が借りる場合は借入金額が非常に少なくなります。条件が当てはまる人にとっては、金利の低さから選択肢のひとつとなり得そうです。

一方、最大のデメリットは融資実行までの遅さです。多くの機関で審査に1~2週間ほどかかります。急な出費など、急ぎでお金を必要とする場合には利用しづらいでしょう。

自分の条件に合った借入先を選択しましょう

借入先によるカードローンの違いを見てきました。

借入先の特徴やご自身の状況を、しっかりと把握したうえで自分に合う借入先を選択し、無理なくしっかりと返済計画を立ててから融資を受けましょう。

執筆日2023年1月30日
監修日2023年2月9日

カードローンでお金を借りる前にできること

カードローンでお金を借りる前にできること

気軽にお金を借りられるカードローンですが、借りたお金は利息をつけて返済しなければなりません。最初は少額だったのに、気づけば大きな借金になって反対に家計を圧迫することになってしまうかも……。
そんなことにならないために、カードローンでお金を借りる前にできることについて考えてみましょう。

そのお金、本当に必要?

まずはお金を借りる前に、そのお金が本当に必要かどうかもう一度考えてみてください。カードローンでお金を借りる事は簡単ですが、きちんと計画的に返済することは簡単ではありません。

そのお金の使用目的が、ギャンブルや娯楽、必要以上に高額な買い物などの場合、どうしても必要がある支出なのか再度熟考してみてください。そして、返済の必要があるということを思い出してほしいのです。

目的が生活費補填の場合、家計全体の収支を再確認し無駄な支出がないか洗い出してみましょう。そして、早急に黒字家計になるよう改善に取り掛かりましょう。
もしどうしても借りなければならない場合は、親族や自治体の相談窓口に支援の相談をする方法もあります。

お金を借りる前にできること

そもそも貯蓄が十分にあれば、お金を借りる必要はありません。
貯蓄を増やす方法として、以下の3つがあります。
・家計の収支を把握する
・収入を増やす
・支出を減らす

この3つの方法を組み合わせて行うことで、より効果的に貯蓄を増やすことができます。これらはあたりまえのことのようですが、とても大事なことなのです。

家計の収支を把握する

自分の家計の収支を把握していないと、返済計画すら立てることができません。まずは1ヶ月~3ヶ月間の収支を記録して実態を把握しましょう。家計簿は苦手という方も、あまり難しく考えず、大まかなお金の流れを把握することが大切です。

今は家計簿アプリなどもあるので、それを利用するのもいいでしょう。自分に合った方法でまずは続けてみましょう。

収入を増やす

黒字家計は、収入-支出=貯蓄になります。

収入はすぐに増やすことは難しいですが、昇給できるようスキルアップに努める、副業が可能であれば行うなど、その積み重ねが収入アップにつながります。
昇給が見込めない会社勤めの場合は、転職をするのも選択肢の一つです。

支出を減らす

収入に比べ支出を減らす方が比較的簡単です。支出を減らすには、まず「固定費」を見直すと節約効果が持続します。代表的な固定費の見直し項目は以下になります。

住居費

住宅ローンを組んでいる場合は、金利と借り換え手数料を考慮したうえでより金利の低い銀行に借り換えを検討しましょう。特に返済期間が長く残っている場合、借り換えは有効な手段です。

賃貸の場合は、引越し代や初期費用を考慮したうえで、より安い家賃の物件に引越しを検討するのもひとつの方法です。

保険料

ライフステージとともに必要な保障が変わります。現状に合った必要最低限の保障を確認し、それに適した保険へ見直しをしましょう。

通信費

携帯電話料金の通信料は、大手キャリアの通信事業者から格安SIMの通信事業者に乗り換える事で、月々の通信料を数千円抑えることができます。
また大手キャリアをそのまま利用する場合でも、新プランが発表されたタイミングなどに自分の使い方にあったプランに変更するだけでも、通信費を抑えることができます。

返済のことも考えておきましょう

カードローンを利用する前に、もう一度お金を借りる目的や自分の家計の現状を再確認してみましょう。お金の流れを把握することで、そもそもお金を借りる必要がなくなるかもしれません。どうしても利用しなければならない時は、返済のこともしっかり考えておきましょう。

執筆日2023年1月26日
監修日2023年2月6日

カードローン返済のコツ!どう返していけばお得?カードローンの返済方法について

カードローンの返済方法について

カードローンの返済方法である「約定返済(やくじょうへんさい)」。
見慣れない用語ですが基本の返済方法になります。
今回は、約定返済の意味やカードローン返済のコツについて解説します。

約定返済とは

約定返済とは、毎月契約で決められた返済日に、契約で決められた返済額を返済することを指します。約定返済日や約定返済額は、借入金額に応じてカードローン会社ごとに決められています。

約定返済で支払う返済額は、借り入れた元本とその約定返済日までにかかる利息を合わせた金額になりますが、借入残高に応じて返済額が変動するか、完済まで一定額を支払うかは、カード会社が採用している返済方式によって異なります。

カードローン会社で採用されている返済方式は、以下の4種類になります。

・元利均等返済
・元金均等返済
・分割払い
・リボルビング払い

このうち、多くのカード会社では主に分割払い以外の返済方法を採用しています。

随時返済とは

借入金返済の方法には約定返済の他に、もう1つ「随時返済」という方法もあります。
随時返済とは、特に返済日や金額は決まっておらず、借入者のタイミングで返済することができる方法です。繰り上げ返済とも呼ばれる場合があります。

資金に余裕がある月や、ボーナスが支給された時に多めに返済することが可能です。随時返済した場合はすべて元金に充当されるため、総支払い利息の節約につながります。

なお、随時返済だけを選択することはできず、必ず約定返済もする必要があります。

カードローン返済のコツ

カードローンの利息を押さえて、早く返済を終わらせるにはどのようにすればいいのでしょうか。

約定返済額の見直しをする

利息は借りている期間が長ければ長いほど高くなります。そのため、約定返済額が少額、または最低支払い金額のままだと返済額に占める利息の割合が高くなり、なかなか元本が減りません。元本を早く減らすためには、約定返済額をきちんと返せるか計画を立てた上で少し多めに返済可能額を設定しましょう。

随時返済を活用する

随時返済は、返済金額をすべて元金の返済にあてることができます。返済期間の早い段階で活用すると、元金自体を減らす効果が高くなります。
随時返済をすることで、返済期間が短くなり利息を抑えることができます。

利用実績を作ってから借り換えを検討する

金利のより低いカードローンへ借り換えできた場合、金利差の分支払い利息を減らすことが出来ます。

借入は返済計画を立ててから

カードローンの返済のコツが分かれば、支払う利息を抑えて返済をよりスムーズに行えるようになります。ただ漠然と返済していくのではなく、借入に向き合って計画的かつ、早めに返済を行えるようにしましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月12日

カードローンの返済が遅延しそう!遅延した場合のリスクや対策とは?

遅延した場合のリスクや対策

毎月の収入が減ったり、予定外に多額の出費があったりすると、カードローンの返済が大変になりますよね。場合によっては返済遅延の可能性も出てくるかと思います。
今回は、返済遅延で発生するリスクと、実際に遅延した場合の対策について解説します。

返済遅延で発生するリスク

カードローンの返済が遅延すると、カードローン会社から支払い督促を受けるのに加え、個人の信用情報にも「事故記録」として記録され、以降のローン申し込みや利用に制限がかかる場合があります。

カードローン返済遅延から強制執行までの流れ

カードローンの返済が遅延すると、まずは電話やメール、郵便物による案内が来るケースが多いようです。
数回に渡って送られるその案内を無視して延滞を続けていると、今度はカードローン会社から督促状が送られてきます。

督促状を受け取っても何も対応をしない場合、今度は裁判所からの督促や強制執行がなされ、財産や給料の差し押さえまでに発展する可能性があります。

このように返済の遅延によるリスクは大きく、個人の信用情報にも登録されその後の生活で制限や不便さが生じます。

返済が遅延しそうな場合の対策

遅延のリスクについて分かっていても、どうしても返済が遅延してしまいそうな場合はどのように対応したらいいのでしょうか。

返済遅延が分かった時点で行うべき対応は、以下の2つになります。

1.借入先に連絡をする

遅延する確率が高い場合は、まずは借入先にその旨を連絡しましょう。現在の状況と、いつなら返済可能かについてきちんと情報共有をして、どのように対応すればよいか相談してください。

2.返せる金額だけ、先に返済する

本来の返済金額満額でなくとも、返済できる金額だけでも払うことが大切です。借入先に返済の意思があることを証明できますし、遅延損害金を減らすこともできます。

実際に返済が遅延した場合の対策

遅延した場合、損害遅延金が発生したり信用情報に遅延情報が登録されたりします。状況によっては借入金の全額一括返済を求められる場合もあります。
そのような事態を避けるために、以下のような対応をとりましょう。

1. 借入先に連絡をする

まず、借入先に電話連絡をします。早めに連絡し相談することで、返済を翌月にまとめて支払うように変更する、などの対応をとってもらえる可能性があります。

2.返済計画の見直し

借入先と相談しながら、日常生活の収支の改善と返済計画を見直しましょう。

3.債務整理を検討する

返済が不可能だと判断した場合は、債務整理という方法があります。弁護士や司法書士がメリット・デメリットを含め相談にのってくれます。解決策が見いだせず悩んでいる場合は、早めに相談しましょう。

返済が難しいと分かったら早めに対策しよう!

うっかり1日でも返済が遅れてしまうと、遅延になってゆくゆくは大きなリスクを背負うことになります。お金を借りる時にまずは返済計画を立てて、返済途中でも定期的に自分の収支と照らし合わせて計画を立て直しましょう。

執筆日2023年1月29日
監修日2023年1月30日

属性審査、信用審査ってなに?カードローン審査のポイント

カードローン会社からお金を借りる場合、必ず審査があります。審査に通ればお金が借りられますが、通らない場合は残念ながら借入ができません。
今回は、カードローン審査のポイントについて解説します。

審査のポイント

カードローン審査は「借入金をきちんと返済できる人か」を、カードローン会社が見極めるために行います。審査の詳細なポイントは各社異なりますが、共通事項として「属性情報」と「信用情報」の二点があります。

属性情報の審査

カードローンの審査は、申込者の属性や信用情報を点数化して判定する「スコアリング」方式がとられます。「属性スコアリング」と「信用情報スコアリング」の点数を集計して、審査に用います。

「属性スコアリング」は各カードローン会社によって審査に用いる項目は違いますが、一般的には居住形態や居住年数・家族構成・年収・勤務先・勤続年数・雇用形態などが対象です。

「信用スコアリング」は、他社での借入実績・取引の実績・ローンやクレジットカードの契約内容・利用状況・返済状況・信用情報機関の事故情報の有無などが対象になります。

「信用情報」と「総量規制」

「信用情報」と「総量規制」は、審査に深く関係しています。
利用者がどの会社でいくら借入をしているか、返済はきちんと行われているか、の情報は信用情報機関に記録されています。カードローン会社は審査の際に必ず信用情報機関に照会をして記録を確認します。

貸金業法で「借入の総額は年収の3分の1まで」と決まっています。この規制が「総量規制」です。
貸金業者はこの総量規制に抵触しないため、必ず他社借入れの有無と金額を確認する必要があります。

審査で重視される「3つの情報」

カードローンの審査に使用される情報は様々ありますが、特に重視される項目は以下の3つになります。

年収と勤続年数

基本的に、年収は高ければ高いほど信用力が高くなります。しかし、転職直後で勤続年数が短い場合は、継続して安定した収入が見込めないため、年収が高くても信用力が低くなります。

他社での借入額

他社での借入額が多い場合は「総量規制」に抵触する可能性があります。

借入金の遅延などの「事故情報」の有無

借入金の遅延や債務整理などをした場合、信用情報機関に「事故情報」として登録されます。

審査に通るために

審査に通るためには、まず自分が必要条件をクリアしていることを確認しましょう。あとは総量規制に抵触しないように、借入希望額を少な目にしたり、他社借入の額を返済して減らしたりと、できる対策をしていきましょう。

執筆日2023年1月30日
監修日2023年1月31日

信用情報とは?信用情報機関や調べ方について

情報機関や調べ方について

金融機関や信販会社からお金を借りるときに必ず関わってくる「信用情報」。
今回は、信用情報機関と信用情報の開示について解説します。

信用情報とは

信用情報とは、クレジットやローンなどの申込みや契約に関する個人の取引情報のことです。この情報は金融機関やクレジット会社などで顧客の審査に使われます。

信用情報機関とは

信用情報を管理する機関を「信用情報機関」といい、現在3つの機関があります。これらは独立した組織ですが、過剰な借り入れを防ぐ目的で信用情報を共有しています。

設立や会員によって次のような特徴があります。

CIC

クレジット会社の共同出資により設立された、割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関です。主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業が会員です。

日本信用情報機構(JICC)

信用情報の収集・登録・管理や交流を行う指定信用情報機関です。主に消費者金融会社や、流通系・銀行系クレジット会社、信販会社が会員です。

一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター

消費者信用の円滑化を図るため、一般社団法人全国銀行協会が設置・運営している指定信用情報機関です。主に農業協同組合や信用金庫・銀行が会員です。

信用情報の開示とは

信用情報の開示とは、各信用情報機関に登録されている自分の信用情報を確認することです。
過去に返済の遅延や延滞・過重債務などがあると、審査に通りにくくなります。ローンの審査に通らない、クレジットカードが作れないという場合、ご自身の信用情報を確認してみることも必要です。

自分の信用情報を確認する必要性

カードローンの審査に通らない、クレジットカードが作れないという悩みをお持ちの場合、その原因を調べるためにご自身の信用情報を確認してみることが必要です。審査に通らない原因の中で近年多いのは、携帯電話端末の割賦払いの遅延による事故情報の登録です。

情報開示で確認できる内容

情報開示で確認できる内容は、信用情報機関によって多少異なりますが、次のようなものです。

個人情報

本人の住所・氏名・電話番号など。

契約内容

現在契約中、もしくは過去のローンなどの借入金額、返済履歴、残高、入金情報など。
契約申し込み中の借入予測額、契約予定日など。

会員会社からの照会内容

照会申請した会社名、照会目的など。

法的手続き

破産申立、民事再生など。

情報開示の申込み方法

申込み方法は、開示の申込みは本人のみ可能です。手続きにあたり所定の申込書、本人確認書類などの必要書類及び手数料が必要です。

申込み方法は、インターネット(パソコン・スマートフォン)・郵送・窓口より選べます。ただし、全国銀行個人信用情報センターは郵送のみ受付となっています。

借入は計画的に

信用情報は、お金を借りるときにとても重要な情報です。信用力を高く保つためにも、普段から支払の遅延が発生しないように、返済計画をきちんと立ててから借入をしましょう。

執筆日2023年1月27日
監修日2023年1月31日

高額の借入れをしたい!収入証明書の提出はなぜ必要?

収入証明書の提出はなぜ必要?

高額借入れのためにカードローンを申込みする際に、提出が必要となる「収入証明書」。
今回は、収入証明書とは何か、なぜ提出が必要なのかについて解説します。

収入証明書とは

収入証明書とは、その名の通り自分の収入を証明できる書類の総称になります。
代表的なものは以下になります。

・源泉徴収票
・給与明細書
・確定申告書・青色申告決算書の控え
・所得(課税)証明書
・納税通知書(市民税・県民税額決定通知書)

どこの貸金業者でも、申込者の条件に「安定かつ継続した収入の見込める方」を挙げています。安定した収入がなければ、お金を貸しても戻ってこない可能性が高くなるからです。

そのため、一定額以上の借入れを希望する申込者に対しては、その人の返済能力をある程度把握する目的で、収入証明書の提出を求めています。

収入証明書の提出が必要なケース

貸金業法では、以下のいずれかのケースに該当する場合、収入証明書による年収確認が義務付けられています。

・1社での利用限度額が50万円を超える場合
・申込先と他社からの借入合計額が100万円を超える場合

また、上記に該当していなくても収入証明書の提出が求められるケースもあります。

貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合、返済能力を調査することが義務づけられています。そのため、過去に提出した収入証明書類が、提出後3年以上経過している場合や、賃金業者が信用が低いと判断した場合には、収入証明書の提出を求められる可能性があります。

収入証明書の偽造・改ざんは厳禁!

賃金業者に収入証明書の提出を求められたが、実際の年収が少なくて融資が受けられない場合に「収入証明書の内容を書き換えれば審査に通るかも?」と思うことがあるかもしれません。ですが、たとえ自分の収入に関する書類だといっても、収入証明書を偽造すると偽造私文書等行使の罪や詐欺罪に問われ、刑法で裁かれることになります。

カードローンの申込の際にも、収入証明書の偽造や改ざんなどは審査で見抜かれますので、絶対にしないでください。

借入の際は収入証明書を準備しておこう

収入証明書の提出は、基本的には高額の借入れを行う場合に求められますが、不要になる条件をクリアしていても、状況によっては提出が必要になります。

スムーズに申込みを完了させたい場合は、事前に収入証明書を準備しておいた方が良いでしょう。

執筆日2023年1月27日
監修日2023年1月31日

カードローンの申込みは誰でもできる?

カードローンの申込みは誰でもできる?

カードローンの申込を考えた場合、まず自分が申込み可能か気になりますよね。
今回は、カードローンに申込みができる人の条件と審査結果について解説します。

カードローンの申込みができる人

カードローンは、基本的に収入がないと返済ができないため「安定かつ継続した収入の見込める方」が申込み可能です。例外的に、収入のない専業主婦は配偶者に安定した収入がある場合「配偶者貸付契約」として、配偶者と併せた年収3分の1までの借入が認められます。

「配偶者貸付契約」を利用するには、配偶者の同意書・収入証明書・婚姻関係証明書など書類の提出が必要になります。(必要書類は貸金業者により異なります。)

申込みの条件

「安定かつ継続した収入の見込める方」以外にも、カードローンを申込むには以下のような条件があります。

・契約時の年齢が満20歳以上70歳以下(上限年齢はカードローンによって異なります。)
・一定水準以上の返済能力があること
・銀行以外の他社借入金額も合わせて、全体で年収の3分の1までの借入金額に収まること

成人年齢の引き下げにより、18歳になればローン契約やクレジットカードの作成が可能になりました。しかしカードローンについては、銀行はこれまで通り20歳以上でなければ利用できません。消費者金融については、18、19歳の場合は必ず収入証明書の提出が求められます。ただし高校生の利用はできません。

詐称は厳禁!

申込の条件に当てはまらない場合、無理に借りようと年齢や収入、勤務先などを詐称することは絶対にやめましょう。提出書類や職場への在籍確認、信用情報の照会などで詐称が発覚します。

審査に通らなかった場合

申込みをした結果、審査に通らない場合もあります。その場合は、他社に急いで申込みをするのではなく一度冷静になり、本当に必要な借り入れなのかを考えてみましょう。

審査に通らない原因

審査に通らない原因のうち、代表的なものとしては以下になります。

・安定した収入がない
・申込条件をすべて満たしていない
・短期間に複数社のカードローンに申込みをした
・年収の3分の1以上の借入がある
・過去の返済トラブル

過去の返済トラブルでは、クレジットカード(ショッピング枠・キャッシング枠)の返済遅延だけでなく、携帯電話本体の割賦払いや奨学金の返済遅延も対象となり、個人信用情報機関に保管されます。

ご自身の信用情報を確認したい場合は、以下の3社で情報開示を申請し確認してみましょう。

・割賦販売法・貸金業法指定信用機関のCIC
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター

申し込み前には確認を

カードローンには各社申込みの条件があります。申込みをする前に、まずは自分が条件をクリアしているかどうか、基本的なところを確認してから行動しましょう。

執筆日2023年1月31日
監修日2023年2月6日

カードローンの金利はどう決まる?上限金利に関する法律

上限金利に関する法律

広告やCMで目にするカードローンの金利ですが、借入金に対して実際に適用される金利は、貸主である貸金業者や借りる側である顧客の属性等によって幅があります。
しかし、借入金の一定金額までに適用できる上限金利は法律で決められています。
今回は、カードローンの金利とその上限について解説します。

カードローンの金利の決まり方

カードローンの金利は、借入金額と審査によって決まります。申込者の信用情報・年収・雇用形態・勤続年数・他社での借入や返済状況などを総合的に判断し、カードローン各社が返済能力を算出します。

算出した返済能力を元に、「返済能力が高い人」は貸出し金利を低く、「返済能力が低い人」は貸出金利を高く設定するのです。

初めて借入する場合、多くは上限金利が適用される

初めて借入をする場合は、返済実績がなく信用情報による返済能力を判断するのが難しいため、ほとんどの場合で上限金利が適用されるようです。

取引を重ねて遅延なく返済をしていくことで、信用力が上がり適用金利が引き下げられる可能性もあります。

カードローンの上限金利

このように貸金業者で決定しているカードローンの適用金利ですが、法律により上限が設定されています。
上限金利を規制する2つの法律と、法律で定められた上限金利は以下となります。

上限を超えた金利が無効となる「利息制限法」

法律で定められた上限金利以上が適用された場合、上限を超えた部分は無効となるのが、利息制限法です。
元本の金額によって、以下のように上限金利が決められています。
・元本の金額が10万円未満:年20%
・元本の金額が10万円以上100万円未満:年18%
・元本の金額が100万円以上:年15%

刑事罰の対象となる上限金利を定めた「出資法」

出資法では、法律で定められた上限金利以上を適用した場合、刑事罰の対象となります。
出資法での上限金利は、元本の金額に関係なく年20%です。(改正前は年29.2%)

グレーゾーン金利

2010年以前は、利息制限法の上限金利と出資法の上限金利に差があり、その2つの上限金利の間の金利が適用された場合でも、ある一定の要件を満たすと有効となっていました。これが「グレーゾーン金利」です。
しかし、2010年6月18日以降、出資法の上限金利が29.2%から20%に引き下げられ、グレーゾーン金利は撤廃されました。

貸金業者は15%~20%の上限金利で貸付けを行わなければならず、利息制限法の上限金利を超える金利は超過部分が無効・行政処分の対象です。また、出資法の上限金利(20%)を超える金利は刑事罰の対象となっています。

上限金利以上の金利でお金を借りてしまった場合

貸出し金利が年20%以上の貸金業者は、違法の可能性が高いです。うっかり借りてしまった場合は、以下の相談窓口に早めに相談しましょう。

・日本生活センター消費者ホットライン
・日本司法支援センター法テラスまたは弁護士会
・日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター
・警察

申込み先は慎重に選ぼう

カードローンの金利の決まり方や、上限があることを知っているだけで違法な貸金業者を避けることができます。カードローンの申込みをする際は、金利や貸金業者を慎重に選びましょう。

執筆日2023年1月31日
監修日2023年2月6日

総量規制ってなに?総量規制対象外となる銀行カードローン

総量規制対象外となる銀行カードローン

カードローンの申込みをする際に関わってくる「総量規制」。
その規制の内容や対象外となる銀行カードローンについて解説します。

総量規制とは

総量規制とは、借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた規制です。
貸金業法という法律の一部で、多重債務問題の解決を目的に2010年6月に改正が施行されました。
総量規制は、貸金業者からの借入を対象としています。

借入総額は年収の3分の1まで

過度な借入を防ぐため、貸金業者からの借入残高が年収の3分1を超える場合は原則、新たな借入れができなくなります。

総量規制の「除外」・「例外」

貸金業者からの借入れであっても、総量規制貸金業者からの借入れであっても、総量規制になじまない貸付や、顧客の利益の保護に支障がない貸付は年収の3分の1を超えていても、返済能力があると認められれば借入することが可能です。
代表的なものは以下になります。

「除外」
・住宅ローン
・自動車ローン
・高額療養費の貸付、など

「例外」
・顧客に一方的に有利となる借換え
・借入残高を段階的に減少させるための借換え
・配偶者と併せた年収3分の1以下の貸付け(配偶者の同意が必要)、など

総量規制の「対象外」

総量規制の除外、例外の他に、総量規制の「対象外」となる借入があります。
貸金業法の管轄外となる借入れがそれにあたり、代表的なものは以下の借入れになります。

・銀行からの借入
・法人としての借入
・クレジットカードのショッピング枠、など

総量規制の対象外「銀行カードローン」

銀行カードローンは総量規制の対象外のため、収入がない専業主婦の方でも配偶者に安定した収入があれば、借入することが可能です。
しかし、銀行カードローンの過剰融資が社会問題となり、2017年に全国銀行協会が厳格審査への自主規制を開始しました。

現在では、総量規制の対象外である銀行カードローンでも、収入のない専業主婦の方は借入が難しくなってきています。

カードローンの申込みにあたって

銀行カードローンは、消費者金融のカードローンと異なり総量規制の対象外となるため、収入がない主婦の方や収入の少ない方でも低金利で借りられる可能性があります。しかし、昨今多重債務の問題もあり銀行も慎重になり、貸付に際して厳格審査への自主規制を始めています。
以前よりも、ご自身の属性や借入スピード・希望借入金額等をよく考え、慎重に利用しましょう。

 

執筆日2023年1月31日
監修日2023年2月6日