第 45 回

カードローンの無利息期間とは?メリットを活かすためにできること

傅禕婷

カードローンの無利息期間とは?メリットを活かすためにできること

カードローンの無利息期間とは?メリットを活かすためにできること

銀行や消費者金融業者のカードローンの多くでは、契約時の金利によってかかる利息が一定期間無料になる「無利息期間」のサービスを提供しています。
今回は、その仕組みとカードローンの無利息期間の上手な利用法を解説します。

カードローンの無利息期間とは?

カードローンを利用すると、借り入れた金額に加え利息も返済する必要があります。
利息は、借り入れ時の金利と借入れ期間に応じてかかりますが、昨今、多くの金融業者では指定した期間内であれば、利息が0円となる「無利息期間」を設定しています。

初めてカードローンを利用する人を対象に、契約日または利用日から30日間を無利息期間と設定している金融業者が最も多く、借入金額が5万円までであれば180日間の無利息期間を設定している銀行もあります。

カードローンの無利息期間活用法

無利息期間を活用する最大のメリットは、利息がつかず元金のみの返済で完済できることです。

例えば、年利15%で10万円の借入をした場合、30日間にかかる利息は1,232円です。
しかし、無利息期間サービスがあるカードローンでは、この利息の1,232円がかかりません。

このメリットを活用して、ボーナスや臨時収入が見込める時期、給料日までのつなぎとして活用する方法があります。

カードローンの無利息期間を活かすためには?

加えて、30日間の無利息期間であれば月の家計サイクルと合わせることができるため、出費の多い時期と無利息期間を合わせることで、お金のコントロールが可能です。

出費の多い時期、無利息期間内に完済できる金額を借入することは、月の家計を上手にコントロールする手段のひとつとなるでしょう。

もし期間内に完済できなかった場合でも、支払い利息の総額を抑えることができ、無理のない利用が可能です。

カードローンを利用するには、計画的な返済が大前提

無利息期間が終われば、契約時に交わした金利がかかります。
毎月の収入と支出のバランスを把握し、完済できる時期をきちんと計画した上で、無利息期間を利用すると良いでしょう。

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月12日
執筆者 傅禕婷 (ふう・いてぃん)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

上海出身、東京都在住。上海の大学を卒業後、日系の広告代理店に9年間勤務。
2015年に来日、結婚をきっかけに家計管理を任され、日本の税制や保険などに興味を持ち始める。
お金の知識を豊富にしたく、世の中の複雑な経済の仕組みを知りたいため、FP2級を取得。今後はFP1級やCFPも目指している。
現在はインバウンド業界に従事しながら、FPとしても活動中。

監修者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

FPおすすめコラム記事
全FPメンバーを見る

関連FPコラム

最新FPコラム

全FPコラムを見る