カードローンを利用しているのはどんな人?数字で紐解くお金の借り入れ

カードローンを利用しているのはどんな人?数字で紐解くお金の借り入れ

カードローンというと「借金」という文字が頭に浮かび、あまり良いイメージを持たれない方も多いと思います。

カードローンを含む「貸金業」は、一体どのような人がどういう目的で利用しているのでしょうか。

様々な統計の数字から紐解いていきましょう。

日本人の9人に1人が貸金業者から借り入れしている

総務省統計局の「人口推計ー2019年令和元年11月報ー」によると、2019年6月現在(確定値)、20歳以上の日本人口は約10,304万人です。
それに対して、日本信用情報機構が公表している「信用情報に関する統計」の中で「残高有り」の登録人数は、1,093万人となっています(2019年6月)。
この人数は総量規制内の情報なので、住宅ローンなど総量規制外の登録人数は含みません。

つまり、少なくとも約9人に1人が貸金業者からお金を借りているということになり、貸金業は私達の生活に広く浸透していることがわかります。

どういう人がお金を借りているの?

貸金業者のサービスを利用したことがある人の年齢や、男女比をみてみましょう。

日本貸金業協会が公表している「資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告(令和元年9月30日)」によると、2019年3月末時点の消費者向無担保貸付残高のある人の男女比は、男性が63.5%、女性が36.5%となっています。
また年齢別にみると、男女共に40歳代が男性15.8%、女性9.1%と最も多く、次いで50歳代、30歳代と続きます。

総じてみると突出して多い年代や少ない年代はなく、20歳代から70歳代まで幅広く利用しているという印象です。

どういう目的でお金を借りているの?

上記報告の「借入申込を行った際の資金使途」をみると、資金の使い道で最も割合が高いのは「趣味や娯楽(レジャーや旅行を含む)費用」で41.7%でした。次に「食費」が17%、「外食等の遊興費」は14.5%となっています。

また、「銀行カードローン等の利用を考えたことがある(利用している)」と回答した人を年収別にみると、低所得者層(年収300万円以下)が23.8%、中所得者層(年収300万円超)が31.7%、高所得者層(年収800万円超)が31.1%となっており、中〜高所得者層の割合が高めとなっています。

このような情報から、生活に困って仕方なく借りる人がいる一方で、日々の生活に潤いを持たせるためにお金を借りる人が多数いることがわかります。

身近な存在であっても、利用は慎重に

貸金業は、すでに私達のとても身近な存在であることがわかりました。
身近だからといって安易に利用せず、きちんと仕組みを理解した上で上手に利用するようにしたいですね。

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月9日

気軽に借入れを繰り返してしまう人の末路

気軽に借入れを繰り返してしまう人の末路

ひと昔前のカードローンの無人契約機や店舗などに比べ、最近はパソコンやスマートフォンでさらに簡単にお金が借りられるようになっています。それに伴い、気軽にお金を借りてしまう人が増えているようです。
今回は、気軽に借入れを繰り返してしまう人の行く末がどうなってしまうのかについて解説します。

銀行カードローンを積極的に利用する人の傾向

一般社団法人 全国銀行協会が2020年3月31日に発表した「銀行カードローンに関する消費者意識調査結果報告」から、銀行カードローンを積極的に利用する人の傾向を見てみると、以下のような結果となりました。

・職業は「会社員」
・個人の年収が400万円以下
・借入れの利用歴が5年以上
・主な借入れ目的は「日常的な生活費の支出増加を補うため」

(参考:一般社団法人 全国銀行協会「銀行カードローンに関する消費者意識調査結果報告(2020年3月31日)」)

つまり、「継続的かつ安定した収入がある職につき一般的な収入はあるものの、収入に見合わない生活を見直さないため何度も借入れを繰り返す」という傾向が伺えます。

カードローンでお金を借りるのが、より簡単で便利になっている現状

最近のカードローンは、ローン会社の社員やオペレーターと対面せずともパソコンやスマートフォンで申込みができます。会社によっては、カードすら発行されずに銀行にお金が振込まれるサービスもあります。
そのため「お金を借りる」という意識が希薄になりがちです。

銀行残高が増えると、借入金ではなく、まるで自分のお金であるかのように錯覚してしまう人もいます。

「お金を日常的に借りている」状態は危険

急に高額の医療費が必要になったり、職を失ってなかなか転職先が見つからなかったりなど、やむを得ない理由で一時的にお金を借りるのは、きちんと返済できるのであれば良いかと思います。

しかし、日常的に借入れをしている場合は非常に危険です。
「何に使ったか忘れてしまったが、高額のクレジットカード請求がきている」、「なぜか銀行の残高がほとんどなくなっている」など、収入と支出が把握できていない場合はとても危険です。

ましてや日常的に借入れしていると、自分の収入なのか借入金なのか管理が難しくなり、いつも返済に追われることになります。

お金が返済できなくなったら

収支のバランスが崩れた状態が続くと、借入金が知らずに増えていき、徐々に収入に占める返済額の割合が増えてきます。
そうなると、さらに返済が難しくなっていき、最終的に返済が滞る可能性が高くなります。

返済が遅れると損害遅延金が発生し、その分余計に返済をしなくてはならなくなります。
さらに延滞が長引くと、個人信用情報機関に事故情報が登録されローンが組めなくなるなど、今後の生活に不利益になるケースが多々あります。

最終的に、債務整理という弁護士や司法書士の力を借りて借金の減額や、返済に猶予を持たせてもらうような手続きが必要になる場合があります。

返済に追われる末路は悲惨

最初は気軽な気持ちでお金を借りたとしても、それが日常的になってしまうと返済に追われる生活を送る可能性があります。そんな生活は誰しも望むものではないと思います。

なるべく借り入れをしなくて済むよう家計管理を行い、特別な支出がない限りは収入の範囲内で生活が出来るように、ご自身の家計の収支を見直してみてはいかがでしょうか。。

執筆日2023年2月13日
監修日2023年2月20日

「カードローン依存症」にならないための4つの対策

カードローン依存症」にならないための4つの対策

必要なときにすぐに借入ができる便利なカードローンですが、依存して無計画に利用すると、人生に影響を及ぼすトラブルに発展する可能性があります。
今回は、カードローンに依存しないよう、賢い使い方と有効な対策法を紹介します。

カードローン利用前に「本当に必要なお金かどうか」を考える

カードローン利用の際は、借入の理由を明確にしておくことが大切です。
「欲しい物を手に入れたいから」「見栄を張りたいから」などの理由ではありませんか?
一度冷静になって、本当に必要なお金なのかをよく考えてみましょう。

カードローン利用中には「カードを持ち歩かない」

銀行カードやローンカードは、なるべく持ち歩かないように心がけましょう。
カードローン利用中は、銀行やコンビニのATMから手軽に借入ができますが、カードが手元になければ利用できません。
単純な方法ですが、大きな抑止力となるでしょう。

カードローンを完済したら「解約」をする

カードローンを完済したら、すぐに解約して物理的に借入ができない状況にしましょう。
完済しても解約せずにいると、契約は更新され新たな借入ができる状態が維持されます。
必要のない借入を繰り返さないためにも、解約は不可欠です。

解約をためらうなら制度活用を!

解約をしたくても、解約に踏み切れないこともあるでしょう。そのようなときの有効手段として、以下のような制度を活用してみましょう。

貸付自粛制度を利用しよう

日本貸金業協会が行っている「貸付自粛制度」は、利用者の無理な借入を防ぐ制度です。
利用者本人より利用申請があると、信用情報機関に「貸付自粛制度」利用の情報が登録され、貸金業者は5年間申請者への貸付が行えなくなります。
依存症に悩む人、依存症への不安がある人には有効な手段といえるでしょう。

総量規制について知っておこう

総量規制とは、貸金業法によって定められた規制で、他社を含めた借入残高が年収の3分の1を超える借入れはできないことになっています。
銀行カードローンは、銀行法が適用され総量規制の対象外ですが、近年過剰な貸付を行わないよう自主的に制限を掛ける傾向にあります。

上手に借入をするためには総量規制と、自分が借りられる上限額について知っておくことも有効な手段となるでしょう。

返済が苦しくなる前に相談しよう

この先の返済に少しでも不安を感じたときは、返済が滞る前に早めに借入先に相談しましょう。
月々の返済額の見直しや、今後の返済計画について検討してもらえるケースもあります。

借入の前に必要性をしっかり考えて

依存症にならないためには、本当に必要なお金かどうかの取捨選択が重要です。
依存症への不安を持っている人は、使い方に対する意識を変えること、お金にまつわる知識を得ること、の2つが有効な対策となるでしょう。

執筆日2023年2月13日
監修日2023年2月20日

お金を借りたい!シングルマザーが使えるローンと公的融資

お金を借りたい!シングルマザーが使えるローンと公的融資

子育てしながら働くシングルマザーは、非正規雇用などの場合どうしても収入が低くなりがちです。
必要に迫られた時、シングルマザーがお金を借りる方法として、民間のローンから公的融資まで、いくつかの選択肢があります。
それぞれの特徴を知ってご自分に合うものを選びましょう。

シングルマザーが利用できる民間ローン

まず、シングルマザーが利用できるローンのうち、民間ローンについて解説します。

銀行ローン

銀行ローンは収入や勤務実績に基づいた審査によって、利用の可否が決められます。住宅ローンや教育ローンなどの目的別ローンのように、比較的金利が低く設定されているものもあり、中にはシングルマザー支援を目的とした商品もあります。
シングルマザーももちろん利用可能ですが、収入によっては審査に通らないこともあります。

消費者金融ローン

消費者金融ローンも審査がありますが、銀行に比べて比較的柔軟な審査となっており、収入が低くても定期的な収入があれば、通りやすい傾向にあります。

民間ローンのメリット・デメリット

民間ローンは母子・父子家庭に関係なく誰でも申し込めて融資を受けるチャンスのあるローンですが、便利な反面、デメリットやリスクもありますので注意が必要です。

メリット

民間ローンのメリットは、なんといっても融資までの早さが挙げられます。
消費者金融カードローンではほとんどが即日融資可能となっており、銀行でも翌営業日から1週間程度で利用できるものが多くなっています。

また手続き書類が少なく、カードローンでは本人確認の身分証明書のみ、目的別ローンでも本人確認書類プラス収入証明書類が基本です。

デメリット

デメリットとしては、金利が公的ローンに比べ高い傾向にある事です。
また、収入に対する要件が比較的厳しく、審査に通る収入の下限が決められている場合や、パート・アルバイトといった収入が低めとなる雇用形態では、審査が厳しくなるものもあるようです。

シングルマザーが利用できる公的貸付制度

公的貸付制度にはいくつかの種類があり、所得の低い家庭やシングルマザー家庭が優遇されているものもあります。

代表的な公的貸付制度として、以下があります。
・母子家庭、父子家庭でお金の必要な人が受けられる「母子父子寡婦福祉資金貸付制度」
・独身女性の支援制度(シングルマザーも条件によっては当てはまる)である「女性福祉資金貸付制度」※東京都に住んでいる方が対象
・低所得で生活に困っている家庭のための貸付である「生活福祉資金貸付制度」

公的ローンのメリット・デメリット

公的融資は、シングルマザーや収入の少ない人などを対象とした制度ですが、申し込みの条件は厳しくなっています。

メリット

公的貸付制度のメリットはなんといっても金利の低さです。
無利子から1.0パーセント前後の金利に抑えられており、民間とは比べものにならない低さです。

基本的に困った人のための制度なので、高収入である必要はなく、むしろ収入には上限が設けられています。

デメリット

デメリットとしては条件が厳しいことが挙げられます。

20歳未満の子供がいることや扶養家族がいることをはじめ、シングルマザー自身の年齢に条件があるものもあります。

また融資を受けるまでに多くの書類を準備しなければならず、申し込みから実際に融資を受けるまでにはある程度時間がかかります。急を要する場合は使いにくい制度ではあります。

利用する際は、条件や使いやすさを重視した選択を

シングルマザーがお金を借りるには、民間ローンや公的貸付制度など様々な選択肢があります。
しかし、それぞれにメリット・デメリットもあり、ご自身の収入やお金が必要なタイミングによっては使いにくい場合もあります。

実際にお金が必要になったら、条件や使いやすさを慎重に吟味してより良い方法を選択しましょう。

執筆日2023年2月5日
監修日2023年2月6日

海外でもキャッシングできる!サービス利用時のメリットと注意点

海外でもキャッシングできる!サービス利用時のメリットと注意点

海外旅行にも、今や欠かせない存在となっているクレジットカードですが、渡航先では交通機関やチップの支払いなど現地通貨が必要な場面も数多くあります。

今回は、海外で使用ができる「海外キャッシング」について説明します。

「海外キャッシング」とそのメリット

「海外キャッシング」は、クレジットカードを利用して海外のATMで、現地通貨の借り入れができるサービスのことです。利用した分の金額はクレジットカード同様に、翌月一括返済が可能です。

空港や現地の両替所を利用する手間が省け、またキャッシングの利用方法によっては両替手数料よりも安く手に入れることができます。

手軽で安心

日本に比べて治安の不安定な国では、多額の現金を持ち歩くことが危険な時もあります。
海外キャッシュレスサービスを利用すると、余分な現金を持ち歩く心配もなく必要なときに必要分の現金を手にする事ができるのです。

手数料がお得

現金を銀行や空港の両替窓口で両替する場合は、その日の実勢レートに手数料分を上乗せしたレートで換算されるため、金額が大きくなるほど手数料がかさみます。

海外キャッシングを利用すると、利息は発生しますが、ATM手数料を含めても両替よりお得な場合があります。利息は日割りで計算されるため、早めに返済するのがよりお得になるでしょう。

海外キャッシングを利用する際の注意点

上記の通り、旅行先で手軽で安全に、場合によってはお得に現地通貨を引き出せる海外キャッシングですが、利用の際には以下の点に注意しましょう。

海外キャッシング対応かを確認

契約しているクレジットカードが、「海外キャッシングキャッシュレス対応」となっているかを必ず確認しましょう。
また、サービス利用時に必ず必要となるため、暗証番号は事前に照会をしておきましょう。

請求時の為替レートと金利に注意

海外キャッシングを利用すると利息が発生します。キャッシング利用後実際に請求される金額は、キャッシングした現地通貨を日本円に換算した金額と、利用日から実際の支払日までにかかる利息の合計となります。

請求金額を換算する際に使用されるレートの換算日は、カード利用日ではなくカード利用データが決済センターへ到着した日となります。
その日の為替レートによっては思った以上の請求となる場合があります。

また、海外キャッシングを行った金額に対し金利が適用されます。
例えば、日本円で10万円相当のドルをキャッシングし金利18%が適用された場合、利用してから30日後に返済した場合の利息は約1,480円となります。
計算例:利息=10万円×18%÷365日×30日≒1,480円
カード会社によって適用金利は異なりますので、事前に確認しておきましょう。

現地で利用する際は、安全を確保して素早く

現地で実際にキャッシングをする時は、夜間の利用を避け、空港や金融機関、人通りの多いATMを利用しましょう。

また、海外のATMは安全上の設計から取り出し時間が短く、素早く取り出さないと機械に回収されてしまう場合もあります。
万が一回収をされてしまった場合は、「CANCEL/EXIT(取消)」や「CLEAR(訂正)」を選択し、もう一度始めから行いましょう。

事前確認してから利用しましょう

海外キャッシングサービスは、手軽に現地で利用できる点がメリットです。
事前の確認事項のチェック忘れずに、海外旅行の際は是非利用を検討してみてはいかがでしょうか。

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月12日

総量規制の「除外貸付」「例外貸付」とは?

総量規制の「除外貸付」「例外貸付」とは?

クレジットカード会社や消費者金融業者など、お金を貸す事業者を対象として「貸金業法」という法律が定められています。

この法律では個人が貸金業者からお金を借り過ぎないよう、借入金の上限が決められています。原則として年収の3分の1が上限となり、この制限のことを「総量規制」といいます。例えば年収300万円の方の借入可能額は、総額100万円です。

しかし、一部の貸付については総量規制にかかわらず、年収の3分の1を超えて借りられる場合があります。
今回は、総量規制を超えて借りることができる「除外貸付」「例外貸付」について、ご説明いたします。

「除外貸付」とは?

「除外貸付」とは、法律で総量規制の対象から省くと決められた契約です。

借入額が大きく、年収の3分の1までという制限に合わせることが難しいことが特徴です。一般的に金利が低く、長期に一定額の返済を行う契約や、担保のある契約が対象です。具体的には次のような契約です。

・高額医療費の貸付
・有価証券を担保とする貸付
・不動産を担保とする貸付
・住宅ローン
・自動車ローン

「例外貸付」とは?

「例外貸付」とは、法律で例外的に総量規制を超えた借入を認められている契約です。

総量規制以上の借入をしても返済ができると判断された場合や、緊急性が高い場合であることが条件です。ただし、例外貸付で借りた金額も総量規制の対象に加算されます。総借入学が総量規制の基準を超えた場合、その後は「除外貸付」や「例外貸付」を除いた借り入れが出来なくなりますので注意しましょう。

例外貸付の対象の一例は次のようなものです。
・金利が下がるなど、返済額が減る借り換え
・本人や親族の緊急な医療費支払の貸付
・配偶者の年収と合算した額の3分の1以下の貸付
・個人事業者への貸付

利用者も多重債務を避ける工夫を

消費者金融等の貸金業者からの借入れは、貸金業法に定めらえた総量規制により年収の3分の1以下とするように規制されています。

しかし、総量規制の「除外貸付」「例外貸付」と呼ばれる貸付については、規制を上回る借入ができます。
「除外貸付」「例外貸付」の制度を正しく把握することで、利用できる範囲が広がり資金計画の助けにもなる場合があります。

しかし、返済義務があることを念頭に置いて、計画的な利用を心がけましょう。

執筆日2023年2月1日
監修日2023年2月6日

注意!キャッシング借り入れに関する金融犯罪

注意!キャッシング借り入れに関する金融犯罪

近年、金融犯罪に関する手口が巧妙化・複雑化しています。

この記事では、キャッシングに関わる事例を紹介いたしますので、詐欺被害に遭わないための参考にしてください。

事例1:名義貸しには注意!

紹介屋とは、「他社で断られた方でもOK」、「債務の多い方歓迎」などの甘い言葉を並べて勧誘し、集めた顧客に対し別の貸金業者などを紹介する業者のことです。

紹介屋は顧客に対し、いかにも自分の紹介で融資を受られるようになったように装い、高額な紹介料をだまし取る手口です。

また、紹介される別の貸金業者もヤミ金等の悪徳業者であったり、申込時の個人情報を他の業者に流がす等の二次被害が発生することもあります。

事例2:クレジットカード現金化は違反行為!

クレジットカード現金化とは、クレジットカードの「ショッピング」の利用枠を換金する目的で利用することです。

価値のない商品を高額で購入させ、その代金の何割かをキャッシュバックする手口や、高価な商品をクレジットカードで購入し、買い取る手口などがあります。

この方法はクレジットカード会社で禁じられており、消費者自身も詐欺罪に問われる可能性もあります。絶対に利用してはいけません。

事例3:フィッシング詐欺に注意!

金融機関からのメールやSMSを装い、偽WEBサイトに誘導し、口座番号やカード番号・個人情報などを不正に入手する手口です。入手した情報を基に本人になりすまして買い物をしたり金銭をだまし取ります。

基本的に正規の金融機関からカードの暗証番号や個人情報などを確認することはありません。不安に感じたら、メールのリンク以外の方法で金融機関に問合せを行いましょう。

事例4:貸します詐欺(融資保証金詐欺)にご注意を!

融資を装い、顧客に対して「支払い能力を確認します」「保証金を入れてもらいます」などと、理由をつけて現金を振り込ませてだまし取る手口です。また、「他社で契約できたら融資をする」などと説明し、消費者金融からの借入や、契約した証拠としてカードと暗証番号を求められる手口もあります。

いずれの場合も融資は受けられず、借入額が残ってしまいます。

最近では大手金融機関を装うケースや、被災地支援を名目に中小企業を狙うケースも存在します。

事例5:マルチ商法・サイドビジネス商法にご注意!

知人やSNSから「簡単に稼げる方法がある」、「この方法で成功した人がたくさんいる」などと勧誘を受け、教材購入や入会金の支払を求められます。その際、請求額が高額になり、支払のためにカードローン会社などと契約を促される手口です。

しかし、想定していた収入は得られず、高額な借入の返済だけが残ってしまうケースもあります。

トラブル回避には最新情報の確認を

昨今の金融犯罪の手口は巧妙化し、SNSを利用するなど時代に合わせた勧誘も行われています。利用申込み・契約をする際に少しでも「おかしい」と感じた場合は、すぐに金融機関や消費者センター等の相談窓口へ相談をしましょう。

執筆日2023年2月7日
監修日2023年2月12日

どこで借りる?どこから借りられる?カードローンの種類について

どこで借りる?どこから借りられる?カードローンの種類について

カードローンとは、審査によって決められた上限額の範囲内で自由に借入・返済ができる個人向けの融資制度です。

このカードローン、経営母体により違いがあることをご存知でしょうか?

カードローンの種類

カードローンには、大きく分けて銀行・消費者金融・JAろうきんがあります。それぞれ審査条件や金利などが異なるため、自分にあった借入先を選ぶ必要があります。

では、それぞれどんな違いがあるのかを見ていきましょう。

銀行カードローン

みずほ銀行・三井住友銀行などのメガバンクや、地方銀行、楽天銀行などのネット銀行に至るまで「銀行」が提供しているカードローンです。

年収の3分の1までの借入を許可する「総量規制」の対象外であることが他のカードローンとは大きく違い、高額融資を受けたい人、年収が低い人にとってはメリットと言えるでしょう。ただし銀行独自の審査基準を設けている場合がほとんどです。

金利は高くて14%前後と、消費者金融系の約18%に比べると低めに設定されています。融資日は最短で翌日、基本的には数日後という場合が多く、今すぐお金が必要という人には向かないでしょう。

消費者金融カードローン

プロミスやアコムなど、金融庁に貸金業登録をしている金融機関が提供するカードローンです。

年収の3分の1までの借入を許可する「総量規制」の対象で、限度額も銀行に比べると低めのところが多いため、高額融資は受けにくいでしょう。金利は約18%と高めとなっています。

最大の特徴は融資の早さです。即日融資が可能という場合が多く、今すぐお金が必要という人にはメリットとなるでしょう。

JA・ろうきんカードローン

全国各地のJAや、全国13箇所のろうきんが提供しているカードローンです。

居住地によって融資を受けられる機関が限定され、地域により金利も異なります。また、カードローンを扱っていない機関も稀にあるため、事前の確認が必要です。

メリットは金利の低さです。非営利を原則としているJAやろうきんでは、多くの場合金利の上限が10%前後となっています。

ただし会員であること、居住要件などの融資条件が厳しく、非会員が借りる場合は借入金額が非常に少なくなります。条件が当てはまる人にとっては、金利の低さから選択肢のひとつとなり得そうです。

一方、最大のデメリットは融資実行までの遅さです。多くの機関で審査に1~2週間ほどかかります。急な出費など、急ぎでお金を必要とする場合には利用しづらいでしょう。

自分の条件に合った借入先を選択しましょう

借入先によるカードローンの違いを見てきました。

借入先の特徴やご自身の状況を、しっかりと把握したうえで自分に合う借入先を選択し、無理なくしっかりと返済計画を立ててから融資を受けましょう。

執筆日2023年1月30日
監修日2023年2月9日

もう借金をしたくない人の味方!貸付自粛制度を知ろう

もう借金をしたくない人の味方!貸付自粛制度を知ろう

使い道が自由で使い勝手のいいカードローンですが、きちんと計画を立てて上手に利用しないと痛い思いをすることになりかねません。思わぬうちに借金が重なり、苦しくなってしまう恐れがあります。

そんな方へ向け、2019年3月29日から「日本貸金業協会」と「一般社団法人全国銀行協会」が連携して「貸付自粛制度」を実施しています。
今回は、この「貸付自粛制度」についてみていきましょう。

貸付自粛制度の概要

お金を借りたくない本人が「もうお金を借りません」と自己申告すると、それが貸付自粛情報として各信用情報機関に登録され、各情報機関に加盟する金融機関などに対して提供される制度です。

簡単にいうと、申告者が金融機関などで新たに借り入れができなくなるように依頼するということです。

「全国銀行個人信用センター」または「日本貸金業協会」に申告することで、情報は5年間登録されます。登録手数料は無料です。(※郵送申告の場合は切手代が必要)

貸付自粛制度を利用する際の注意するポイント

制度を利用する場合に注意しなければならないポイントは下記の通りです。

申告できるのは原則本人のみ

申告できるのは本人のみで、原則、家族や配偶者が手続きすることはできません。

ただし、未成年者の親権者や成年後見人などの法定代理人等は申告することが可能です。
代理人が申告するには、細かな要件を満たす必要があります。

特殊なケースとして、本人が行方不明などの場合は親族や配偶者が申告することもできます。

申告日から原則3ヶ月は情報を撤回できない

一旦情報が登録されると、カードローンだけではなく住宅ローンやクレジットカードの契約などもできなくなります。
急にお金が必要になっても対応できません。

また、法定代理人による申告の場合は本人による撤回はできません。

利用中のカードローンには適用されない

貸付自粛制度は新たな貸し付けに応じないように自粛を依頼するものですので、利用中のカードローンの契約がなくなったり、借り入れた借金がなくなったりするわけではありません。

絶対に貸し付けないとは限らない

この制度は「信用情報機関に貸付自粛情報を登録する」もので、金融機関などに貸し付けを制限する制度ではありません。貸すか貸さないかの判断はあくまで金融機関が行うので、「絶対」に「自粛」が適用されるわけではありません。

また、各信用情報機関に加盟していない金融機関の場合は適用されないので、
間違ってもヤミ金などに手を出さないようにしましょう。

制度を理解した上で利用しましょう

これ以上借金を増やしたくないけれど、自分ではどうしたらいいかわからないという方にとって貸付自粛制度はとても有効な制度ですが、気をつけたいポイントがいくつかあります。

利用する場合は、きちんと制度の内容を理解した上で申請しましょう。

参考:一般社団法人 全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター > 貸付自粛制度のご案内
   日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター > 貸付自粛制度について

執筆日2023年1月29日
監修日2023年2月13日

過払い金って何?なぜ発生するの?

過払い金って何?なぜ発生するの?

「過払い金を請求したら、お金が戻ってくるかもしれない」
街の広告やCMなどでそんな言葉を、耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか?

なぜ、過払い金を請求したらお金が戻ってくるのか?
そもそも「過払い金」とは何か?

今回は、そんな疑問にお答えします。

過払い金とは

そもそも「過払い金」とはどんなお金の事を指すのでしょうか?

「過払い金」とは、本来払うべき金額以上に支払ったお金の事です。
特に、法定金利以上の金利が適用された借入金に対して、法律上はすでに返済が終わっているにも係わらず、借りた人が支払った金額を指して言います。

なぜ過払い金が発生するのか

「過払い金」が発生する理由は、借入金に適用される法定金利の上限を定めた2つの法律、出資法と利息制限法での上限金利の違いによるものです。

出資法と利息制限法のズレ - グレーゾーン金利

金融機関から借り入れたお金には一定の金利が適用されますが、その上限は「出資法」と「利息制限法」の2つの法律で定められています。

現在はその2つの法律で定められた上限金利は同じとなっていますが、2010年6月18日に「改正貸金業法」が完全施行されるまでは、以下のように異なっていました。
● 利息制限法の上限利息:20%
● 出資法の上限利息:29.2%

貸金業者は、本来であれば利息制限法の上限利息である「年率20%」で貸付を行うべきなのですが、出資法の上限利息「29.2%」を超えなければ刑事罰に問われなかったことから、年率20%から29.2%の間の金利を適用していました。
この金利幅を「グレーゾーン金利」と呼びます。

過払い請求について

2010年6月18日の改正貸金業法完全施行により、グレーゾーン金利が撤廃されました。

グレーゾーン金利撤廃により、適切な金利が適用されるようになりましたが、改正貸金業法完全施行より前に借入れを行っていた借主から「グレーゾーン金利が適用されていたことにより、本来の返済額以上に支払っていた」として、過払い請求が行われるようになりました。

しかし、過払い金は最後に取引を行った日から10年以上経過すると時効となり、請求ができなくなります。また、2010年6月18日以降に契約した場合は、原則グレーゾーン金利は適用されないことから、そもそも過払い金が発生する可能性は低くなります。

過払い金の確認はしっかりと

利息制限法と出資法という、2つの法律で異なる上限金利が定められていたことから発生した「過払い金」ですが、2010年6月18日完全施行された改正貸金業法により、以降は発生しないものとなっています。

「お金が戻る」と聞くと嬉しくなりますが、一度冷静になってご自身の借入れ履歴を確認し、本当に過払い金が発生するのかを確認した上で、必要であれば専門家の力を借りましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月13日

カードローンで怖い思いはしたくない。ローン地獄にはまりやすい人ってどんな人?

カードローンで怖い思いはしたくない。ローン地獄にはまりやすい人ってどんな人?

カードローンはATMやキャッシュカードで、借り入れた金額を「自分のお金」のように引き出せます。そのため「借金」をしている感覚を鈍らせてしまいやすい傾向にあります。

借りる額が増えて「ローン地獄」に陥りやすい人はどんなタイプの人なのか?「ローン地獄」に陥らないためには、何に気を付けてキャッシングを行えば良いのかについてまとめました!

「ローン地獄」に陥る原因って何だろう?

「思わぬ出費で今月お金が足りない!」なんて時、皆さまにもありませんか?
足りない生活費の補填として「一度だけ」と思って借り入れをしたはずが、いつしか何度も借り入れを繰り返すようになり、、気が付いたらローンが膨れ上がって「ローン地獄」に陥るケースもあります。

どんなタイプの人が「ローン地獄」に陥りやすいの?

例えば、次のような人が考えられます。

・生活に余裕がないにも関わらず、お金がかかる誘い(食事や旅行)を断るのが苦手な人
・セールスや営業の押しに弱い人
・お金や時間の計画を立てるのが苦手な人
・お金がなくても欲しいものがあるとどうしても我慢できず買ってしまう人
・ほかの人によく見栄を張る人

このタイプの人は絶対にローン地獄に陥りやすい!とは断言はできませんが、比較的陥りやすい傾向にあると思われます。「見栄っ張り」、「誘いを断るのが苦手な人」は要注意です。

「ローン地獄」に陥らないためには何に気をつけたらいいの?

「ローン地獄」に陥らないために気をつけたいことを挙げてみました。

生活費としての借り入れは避ける

生活費が足りないために金を借りていくと、何度も繰り返すうちにローン借金が膨らんでいってしまいます。借りれば借りるほど、毎月の生活費も返済額によって圧迫されていきます。

生活費としての借り入れは避けましょう。

自分の収入・生活に見合った金額内での借り入れにする

自分の身の丈に合わない金額を借り入れると、返済していくのが大変になっていきます。そして「ローン地獄」まっしぐらです。

余裕を持って返済できる程度の額を借り入れましょう。

一つのカードローンの返済が終わるまでは新しいカードローンで借りない

一つのカードローンの返済が終わってないにも関わらず、次から次へと返済先を増やすのは借金を増やすとても危険な要因です。

一つの返済が完了するまでは新たにお金を借り入れするのはやめましょう。

ローンの借り入れは節度をもって計画的に

カードローンは利用のしやすいキャッシングですが、利用しやすいからこそ「借金地獄」に陥りやすい危険があります。無理のない返済ができる程度だけ借り入れするようにしましょう。

カードローンは利用のしやすいキャッシングですが、利用しやすいからこそ「ローン地獄」に陥りやすい危険があります。無理のない返済ができる金額だけ借り入れるようにしましょう。

執筆日2023年1月30日
監修日2023年2月2日

災害時のカードローン返済はどうする!?各社が行う特別措置について

災害時のカードローン返済はどうする!?各社が行う特別措置について

昨今、日本では地震、台風等の災害のニュースが多くみられます。今後も、これまでとは比較にならない大規模な被害をもたらすような災害が頻繁に起きることも予想されます。

では、もしも被災してしまった場合、カードローン返済が一時的に難しくなってしまったら、カードローン会社ではどのような対応が可能なのでしょうか。

災害時の対応

各社、災害時の対応についての案内があります。まずは、利用している会社へ連絡してみましょう。

消費者金融の場合

それぞれの会社で「災害にあわれたお客様へ」とし、専用のフリーダイヤルを設けています。カードの紛失や返済についての相談にも対応してもらえます。

被災した場合借り入れのことまで頭がまわらないかもしれませんが、まずは自分の状況を説明し、今後の相談をしてみるとよいでしょう。
ます。

銀行系の場合

被災後の生活の立て直しを支援するため、個々の被災状況を踏まえて返済期間の見直し、元金や利息の減額や免除等を行う返済支援をしているようです。
被災者が生活再建できるまでの一定期間において、無利息での支援を行う応援融資等も実施していました。

また、復興や活性化の為のサービスも提供しています。
被災地域のお客様を対象とした「特別金利住宅ローン(個人向け)」や「特別ファンド(法人向け)を取り扱うなどの事業の支援や、リースアップ車両の無償提供を行っている会社もあります。

まずは、連絡を!

各社、被災後の対応はさまざまです。
カードローンの返済が滞ってしまいそうな場合、まずは専用フリーダイヤルもしくはカード裏面に記載されたコールセンターへ必ず連絡しましょう。

日本賃金業協会や全国銀行協会では、被災者への適切な対応を各社へ呼びかけていますので、カードローン会社の対応等でなにかご相談したい事がある場合は、各協会に問い合わせることもできます。

被災して生活を立て直すのは、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。そんな中で、借金の返済にまで頭を悩ますのは得策とはいえません。返済について相談できるのは心強いですね。繰り返しになりますが、まずは利用会社へ連絡してみましょう。

(参考)
日本賃金業協会
https://www.j-fsa.or.jp/moneylender/index.php

全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-i/8815/

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月9日

貸金業法の改正内容とは?2010年の改正点についてまとめ

貸金業法の改正内容とは?2010年の改正点についてまとめ

カードローンを利用されている方や利用を検討されている方、「貸金業法」をご存じでしょうか?

貸金業法は、返済しきれないほどの借金を抱えてしまった人が増加したことを受け、2010年6月に改正されました。今回は、改正された法律を具体的にご紹介したいと思います。

貸金業法とは

貸金業法は、個人や事業者にお金を貸し付ける貸金業者に対する規制や、借入れについての制限等を定めている法律です。
貸金業法の対象となる貸金業者は、財務局又は都道府県に登録している消費者金融やクレジットカ-ド会社等のことを言います。

ちなみに、クレジットカードのキャッシング取引は対象となりますが、ショッピング取引では対象になりません(リボ払い、分割払い、ボーナス払いには別途「割賦販売法」という法律が対象になります)。

お金を借りる目的を明確に

借入をする目的は明確でしょうか?
その目的がギャンブルや娯楽、必要以上に高額な宝飾品や衣服などの場合、お金を借りてまでする必要がある支出なのか、一度熟考してみてください。

目的が生活費補填の場合、家計全体の収支を再確認し無駄な支出がないか等の洗い出しをして、早急に黒字家計になるよう改善に取り掛かりましょう。
事情があり働けないなどの場合は、親族や自治体の相談窓口に支援の相談をしてみてはいかがでしょうか。

改正された貸金業法

改正されたポイントは、お金を借りる人が返済できないほどの多額の借入ができなくなったり、貸金業者が高い利息で過度の支払いを請求することができなくなったことです。
つまり、利用者を守るために大きく変わったのです。

改正された法律は、以下の三点になります。

借入額の制限(総量規制)

貸金業者からの借入残高は、年収の3分の1以下となりました。
例えば、2021年日本人平均給与の443万円(国税庁の2021年民間給与実態調査より)ですと、およそ147万円までが借入可能ということになります。

注意点:下記は貸金業法の適用除外となります。
・銀行から個人が借入をした場合⇒貸し手が銀行(金融機関全て)の為
・貸金業者から法人が借入をした場合⇒借り手が法人の為
・住宅ローン、マイカーローン⇒貸金業法の適用ではない為

グレーゾーン金利の廃止(上限金利の引き下げ)

金利に関わる2つの法律も改正されました。
上限金利以上の金利は無効として定める「利息制限法」では、貸付額に応じて金利上限を15~20%までとしました。
また、刑事罰の対象となる上限金利を定めた「出資法」では、上限金利を一律20%(改正前は29.2%)に引き下げました。

もしもこの法律に反した場合、貸金業者は契約の無効、行政処分、刑事罰と厳しい処分の対象になります。

貸金業務取引主任者の設置(貸金業者に対する規制の強化)

営業所等に貸金業務をする50人いた場合、法令遵守の助言と指導を行う国家資格のある者(貸金業者取引主任者)を1人以上置かなければなりません。

賃金業法について理解を深めておこう

いかがでしたか?
改正された業法を理解しているだけで、自分や自分の周りがカードローンを利用する際に、強い味方になるのではないでしょうか。

今後さらに賃金業法が改正した時には、是非注目してみましょう。

執筆日2023年1月31日
監修日2023年2月9日

カードローンのキャッシュレス化・カードレス化と懸念されるリスク

キャッシュレス化・カードレス化

日本政府の後押しもあり、キャッシュレス決済はすっかり日本で普及し、私たちの生活に欠かせない存在になりはじめています。その流れはカードローン業界にも波及しているようです。
今回はカードローンのキャッシュレス化とカードレス化について解説します。

カードローンのキャッシュレス化・カードレス化とは

「キャッシュレス」とは、金銭取引において現金を用いずに決済を行う方法を指します。

代表的なものとして、商品購入時にクレジットカードや電子マネー、スマホ決済を使用して行う決済があります。

カードローンのキャッシュレス化・カードレス化についても、各消費者金融会社が多種多様なサービスを用意しています。

スマートフォンにアプリをダウンロードして、アプリ内でカードローンの申込みから借入まで完結するサービスや、専用アプリをダウンロードして、ATMに表示されるQRコードを読み込むことで、カードレスでお金が借りられるサービスなどがあります。。

キャッシュレス、カードレスとなることで、カードの紛失のリスクがなくなったり、カードを持ち歩かなくても、スマホ一つでお金を借りられたりするというメリットがあります。

カードローンがキャッシュレス化することで危惧すること

キャッシュレスは便利な決済方法ですが、反面、使用する場合に注意しておくべき点もあります。

お金を借りている意識が薄れる

キャッシュレスで借入れを行うと、プリペイドカード残高があたかも自分の銀行預金のような錯覚を起こし、お金を借りている意識が薄れる可能性があります。

ですが、そもそもプリペイドカードにチャージされたお金の源泉は、カードローンで借入をしたお金です。
そのことを忘れないようにしましょう。

現金決済に比べ、お金を使っている意識が薄れる

現金の場合、手元にある現金の残高が目に見えて減るため、お金を使った実感が湧きやすいのが利点です。

一方キャッシュレス決済の場合は、機械に表示された数字だけが減るためお金を使った実感が現金に比べて薄くなりがちです。
ついつい使いすぎてしまわないように、注意が必要となります。

お金を借りるのがより簡単になる

スマホ1つで、借入からプリペイドカードへのチャージが完了してしまうため、お金を借りる手間と心理的ハードルが低くなり、安易に借入を繰り返してしまう人が増えることが予想されます。

お金を借りているという意識を常に持っておこう

カードローンのキャッシュレス化が進むと、より簡単にお金を借りる事ができてしまうので、返済に苦労する人が増加する危険性があります。
手軽で便利という利点は理解しながら、そもそもその借入れが本当に必要なのか、借りた後の返済はどう行うのか、をきちんと確認したうえで利用を検討するようにしましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月23日

カードローンの返済が遅延しそう!遅延した場合のリスクや対策とは?

遅延した場合のリスクや対策

毎月の収入が減ったり、予定外に多額の出費があったりすると、カードローンの返済が大変になりますよね。場合によっては返済遅延の可能性も出てくるかと思います。
今回は、返済遅延で発生するリスクと、実際に遅延した場合の対策について解説します。

返済遅延で発生するリスク

カードローンの返済が遅延すると、カードローン会社から支払い督促を受けるのに加え、個人の信用情報にも「事故記録」として記録され、以降のローン申し込みや利用に制限がかかる場合があります。

カードローン返済遅延から強制執行までの流れ

カードローンの返済が遅延すると、まずは電話やメール、郵便物による案内が来るケースが多いようです。
数回に渡って送られるその案内を無視して延滞を続けていると、今度はカードローン会社から督促状が送られてきます。

督促状を受け取っても何も対応をしない場合、今度は裁判所からの督促や強制執行がなされ、財産や給料の差し押さえまでに発展する可能性があります。

このように返済の遅延によるリスクは大きく、個人の信用情報にも登録されその後の生活で制限や不便さが生じます。

返済が遅延しそうな場合の対策

遅延のリスクについて分かっていても、どうしても返済が遅延してしまいそうな場合はどのように対応したらいいのでしょうか。

返済遅延が分かった時点で行うべき対応は、以下の2つになります。

1.借入先に連絡をする

遅延する確率が高い場合は、まずは借入先にその旨を連絡しましょう。現在の状況と、いつなら返済可能かについてきちんと情報共有をして、どのように対応すればよいか相談してください。

2.返せる金額だけ、先に返済する

本来の返済金額満額でなくとも、返済できる金額だけでも払うことが大切です。借入先に返済の意思があることを証明できますし、遅延損害金を減らすこともできます。

実際に返済が遅延した場合の対策

遅延した場合、損害遅延金が発生したり信用情報に遅延情報が登録されたりします。状況によっては借入金の全額一括返済を求められる場合もあります。
そのような事態を避けるために、以下のような対応をとりましょう。

1. 借入先に連絡をする

まず、借入先に電話連絡をします。早めに連絡し相談することで、返済を翌月にまとめて支払うように変更する、などの対応をとってもらえる可能性があります。

2.返済計画の見直し

借入先と相談しながら、日常生活の収支の改善と返済計画を見直しましょう。

3.債務整理を検討する

返済が不可能だと判断した場合は、債務整理という方法があります。弁護士や司法書士がメリット・デメリットを含め相談にのってくれます。解決策が見いだせず悩んでいる場合は、早めに相談しましょう。

返済が難しいと分かったら早めに対策しよう!

うっかり1日でも返済が遅れてしまうと、遅延になってゆくゆくは大きなリスクを背負うことになります。お金を借りる時にまずは返済計画を立てて、返済途中でも定期的に自分の収支と照らし合わせて計画を立て直しましょう。

執筆日2023年1月29日
監修日2023年1月30日