第 13 回

災害時のカードローン返済はどうする!?各社が行う特別措置について

保泉 美砂子

災害時のカードローン返済はどうする!?各社が行う特別措置について

昨今、日本では地震、台風等の災害のニュースが多くみられます。今後も、これまでとは比較にならない大規模な被害をもたらすような災害が頻繁に起きることも予想されます。

では、もしも被災してしまった場合、カードローン返済が一時的に難しくなってしまったら、カードローン会社ではどのような対応が可能なのでしょうか。

災害時の対応

各社、災害時の対応についての案内があります。まずは、利用している会社へ連絡してみましょう。

消費者金融の場合

それぞれの会社で「災害にあわれたお客様へ」とし、専用のフリーダイヤルを設けています。カードの紛失や返済についての相談にも対応してもらえます。

被災した場合借り入れのことまで頭がまわらないかもしれませんが、まずは自分の状況を説明し、今後の相談をしてみるとよいでしょう。
ます。

銀行系の場合

被災後の生活の立て直しを支援するため、個々の被災状況を踏まえて返済期間の見直し、元金や利息の減額や免除等を行う返済支援をしているようです。
被災者が生活再建できるまでの一定期間において、無利息での支援を行う応援融資等も実施していました。

また、復興や活性化の為のサービスも提供しています。
被災地域のお客様を対象とした「特別金利住宅ローン(個人向け)」や「特別ファンド(法人向け)を取り扱うなどの事業の支援や、リースアップ車両の無償提供を行っている会社もあります。

まずは、連絡を!

各社、被災後の対応はさまざまです。
カードローンの返済が滞ってしまいそうな場合、まずは専用フリーダイヤルもしくはカード裏面に記載されたコールセンターへ必ず連絡しましょう。

日本賃金業協会や全国銀行協会では、被災者への適切な対応を各社へ呼びかけていますので、カードローン会社の対応等でなにかご相談したい事がある場合は、各協会に問い合わせることもできます。

被災して生活を立て直すのは、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。そんな中で、借金の返済にまで頭を悩ますのは得策とはいえません。返済について相談できるのは心強いですね。繰り返しになりますが、まずは利用会社へ連絡してみましょう。

(参考)
日本賃金業協会
https://www.j-fsa.or.jp/moneylender/index.php

全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-i/8815/

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月9日
執筆者 保泉 美砂子 (ほずみ・みさこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

長く教材制作会社にて、校正や原稿作成など、お金とはほとんど縁のない世界で仕事をしていたが、数年後にやってくる夫の定年退職を機に、一念発起。
二人の子供たちに背中を押され、FP資格取得に向けて勉強を開始し、無事合格を果たすことができた。
FPとしてのステップアップを目指そうと考えていたところに、FPSの求人と出会い、即応募。そして、現在に至る。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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