カードローンにはどんな種類がある?それぞれの特徴を解説

カードローンにはどんな種類がある?それぞれの特徴を解説

予定になかった急な用事や冠婚葬祭等で大きな出費が続いたときなど、手元に十分な現金がなくなり、生活に不安を感じる方は少なくないのではないでしょうか。そんな時に便利なのがカードローンです。

しかし、初めてカードローンを利用する方はカードローンがどのようなものなのか、利用して大丈夫なのか、また審査は通るのか等、心配なことも多いと思います。
そこで今回は、カードローンの種類について解説していきたいと思います。

安心感がメリット 銀行カードローン

銀行カードローンは、メガバンクなどの都市銀行や地方銀行など身近な金融機関でも取り扱いが増えてきています。銀行カードローンの特徴は、消費者金融系のカードローンと比較すると金利が低く設定されています。

また、総量規制の対象外なので、専業主婦など収入がない方でも利用できる可能性があります。ただし、審査の基準は厳しくなっており、即日融資はありません。

審査の通りやすさが最大のメリット 消費者金融カードローン

消費者金融の最大の特徴は、業者の選択肢が多いことです。また最近では、大手銀行の傘下に入っている会社も多く、安心して利用しやすくなったのではないでしょうか。

申し込みから融資までインターネットで完結できるものも多く、現金の引き出しもATMからでも可能なため、利便性も高くなっています。

ただし、総量規制の対象なので年収の1/3までの借入しかできません。つまり、専業主婦など収入がなかったり、少ない人は利用できない可能性があります。

銀行と消費者金融の良いとこ取り ネット銀行カードローン

ネット銀行とは実店舗を持たないインターネット上の銀行のことをいい、申し込みからすべての手続きをインターネット上で行います。ネット上で手続きのすべてを行うので、銀行カードローンですが数日後の借り入れも可能なものがあります。

また、一般の銀行カードローンよりも金利は低めの設定となっています。ただし、利用途中での審査が頻繁に行われるため、利用状況が悪いと利用途中でも契約解除されてしまう可能性があるので、注意が必要です。

自分に合った借り入れをしよう

カードローンは様々な金融機関で取り扱われています。借り入れは正規の業者を利用し、利用目的や、金額・収入によって自分が利用しやすいものを選びましょう。

しかし、利用しやすいからといって安易に取引を行ったり、必要以上の金額を借入れたりすることはせず、しっかりと返済計画を立てて必要な金額だけを借入れるよう、上手に利用することが大切です。

執筆日2023年2月14日
監修日2023年2月14日

カードローンを組めない人とは?カードローン審査に通らない6つの理由

カードローンを組めない人とは?カードローン審査に通らない6つの理由

CMや雑誌広告等で身近に感じられるカードローン。
しかし、申し込めば誰でも借りられるというものではありません。
では、どんな人がどんな理由で借りられないのでしょうか?
今回はその理由について説明します。

理由1:収入が不安定な人

カードローンの借入れでは、「安定した収入が継続的に見込めること」が重要視されるため、収入が不安定な人はこの要件を満たさないと見做され、審査に落ちてしまいます。

反面、必ずしも高収入でなくても、またアルバイトやパート収入の方でも継続的で、安定して収入があれば利用可能なカードローン会社もあります。

理由2:申込書に偽りの記載がある人

うっかりミスでも故意でも、申込書に虚偽の記載があると当然のことながら審査に落ちてしまいます。
記載ミスは審査に落ちる原因の中でも多いと言われていますので、軽く考えずにすべての情報を正確に把握し申告しましょう。

理由3:同時に複数のローン会社に申し込んでいる人

信用情報機関の記録にはカードローンへの申込履歴も残っています。
同時に多数の申込履歴があると「お金に困っている人」と見做され、返済リスクが高いと判断されてしまいます。

信用情報に自信のない人が複数の申込をすると、ますます審査に通りにくくなってしまいますので、注意が必要です。

理由4:すでに返済能力をオーバーしている人

信販や消費者金融のカードローンの場合、貸金業法の総量規制により、年収の1/3以上の借入ができないことになっています。

銀行カードローンの場合は総量規制の対象外であり、法律上は問題ないことになっていますが、近年は銀行でも総量規制と同様の自主規制の動きをみせる銀行が増えており、やはり審査に通過しづらい傾向にあるようです。

理由5:延滞や滞納の記録がある人

貸金業法では過剰貸付を防止するために、個人信用情報機関への情報登録が義務化され他社とも情報が共有されるようになりました。
他社からの借入で支払いの延滞や滞納のあった場合、返済リスクが高いと見做され審査に落ちる原因となります。

また、スマホを分割支払いで購入した場合の支払い遅延記録も、個人信用情報の登録対象となりますので注意が必要です。

理由6:逆に個人信用情報機関に一切記録がない人

20代以下であればカードを一度も作ったことが無い場合もあるため、審査するうえで問題視されません。しかし、30代以降信用情報に一切記録が無い場合、過去に債務整理や自己破産をしているのではないかと疑われてしまい、審査に通過しない可能性もあります。

申し込み前から注意しておこう

いかがでしたか。このように、様々な理由でカードローンの借り入れ審査に落ちてしまうことがあります。
いざカードローンを組みたいときに困らないよう、カードローンは計画的に利用し、延滞・滞納などには注意するようにしましょう。

執筆日2023年2月14日
監修日2023年2月20日

賢く利用しよう!カードローンの注意点

賢く利用しよう!カードローンの注意点

近年、銀行カードローンの利用は急速に増加しています。

カードローンの便利さはメリットである一方、計画性のない借り入れを行い返済不能に陥ってしまうケースもあります。
カードローンの過剰利用や金融機関による過剰貸付が、近年社会的問題になっているとも指摘されています。

各金融機関でも、そのような状況を改善すべく自主的に融資上限を設け、審査過程の見直しも行っていますが、私たち利用者側はどのような点に注意すべきなのでしょうか。

利用目的を明確にする

まずは、カードローンで借り入れを行う目的を明確にすることです。

居住費や医療費、公共料金の支払い、ショッピングなど、日常的にお金が必要となってくる場面は多くありますが、どの支払いを優先すべきかしっかりと順位をつけましょう。

そして、その費用がお金を借りてまで用意する価値のあるものかどうか、もう一度自分に問いただしてみて下さい。

必要額以上は使わない

基本的なことですが、初めに決めた使用目的、または必要額を超えるような借り入れは行わないようにしましょう。

「あとで返せばいいから」、「また借りればいいから」、などという安易な気持ちで利用を続けていると、気が付いたらカードローン地獄に陥ってしまっていることもあります。

カードローン以外の方法も検討する

カードローンは手軽で便利ではありますが、「借金」であることには変わりありません。
借り入れるという選択肢は、出来るだけ最後に残すようにしましょう。

現在の家計を見直して費用を工面する、親族の助けを借りる、職を増やしてみる、など自己努力で賄えそうな範囲であれば、無理に借り入れる必要はありません。

カードローンを比較し、最適なものを選ぶ

最終的にカードローンを借りるとなったとしても、自分がいつもこの金融機関を利用しているから、あるいは噂でここなら安心して借りれると聞いたから、という安易な理由でカードローンは選ばないようにしましょう。

その情報が正しいかどうか、借入金利や返済方法、利用上限などが自分の条件とあっているかを自分で調べ、一番自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

困った時は、専門家へ相談

「既に借り入れを行っているが、もう一度自分のカードローンについて見直したい」という方は、弁護士などの専門家に無料相談する方法があります。

自分にとってベストな行動を取るために、専門家の利用も検討しておくと良いかもしれません。

まずは家計を見直してみよう

カードローンは手軽で便利なものですが、利用用途や仕方をよく考えず過ごしていると、気づくと返済金額が膨れ家計を圧迫してしまいます。最悪の場合は自己破産などを検討することにもなりかねません。

利用をする前にまずは、その支出が本当に必要なものか、自分の家計を改善することで捻出できないか、等々考えてみましょう。

執筆日2023年2月13日
監修日2023年2月13日

カードローンの基礎知識!特徴や利点、注意点まとめ

カードローンの基礎知識!特徴や利点、注意点まとめ

キャッシュレス決済が主流になってきた近年、クレジットカードを利用する方が普及しています。
クレジットカードを利用している方はカードローンの案内もよく目にすると思います。でもどのようなものか分からず、手を出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はカードローンの特徴や注意点をまとめました。

カードローンとは?

「そもそもカードローンってどんなローンかさっぱりわからない」という方も実際多いのではないでしょうか。

カードローンとは、申し込み時に設定される限度額の範囲内であれば、いつでも何度でも借り入れ可能なローンのことです。コンビニATMなどで引き出したり、インターネットから自分の口座へ振り込んでもらったりして借り入れすることもできます。

カードローンの便利な点

一般的なカードローンは、無担保で保証人がいなくても借り入れが可能なものが多いです。借入返済が簡単で便利にでき、利用目的に縛りがなくがなく借りたお金を自由に使うことができます(一部担保・保証人が必要なカードローンもあります)。

カードローンの利用限度額

カードローンでは始めに利用限度額が設定されます。利用限度額とはどのくらいに設定されるのでしょうか。

基本的には、年収の3分の1の額までとされています。他社にも借り入れがある場合はその借り入れ額も含めます。

カードローンはどんなことに使うの?

カードローンは住宅ローンや自動車ローンなど目的が決められている「目的別ローン」とは違い、使う目的は原則自由です。カードローンキャッシングの中で、多くみられる資金用途をまとめてみました。

・生活費 (食費や光熱費、通信費など)
・娯楽・交際費(レジャーや旅行、外食費など)
 
・医療費
・教育費 など

カードローンの注意点

便利なカードローンですが、注意点もあります。

闇金業者に注意!

金融庁に登録されていない業者からは絶対に借り入れをしないようにしましょう。

金利が低いカードローンだからと、安易に決めない!

低金利だからお得であるとは限りません。カードローンの中身をしっかり把握しましょう。

借入先はなるべくひとつにしましょう

2社以上の借入先をつくると、返済日や借入金額の管理が難しくなり、多重債務の一因となります。

返済するためにをまた新しい借金をする「自転車操業」はやめましょう

一つの借入先を完済し終わってないのに、新たな借入先をつくるのは危険です。
借金がどんどん膨らむ危険性が高いからです。

利便性と注意点を把握して検討しよう

カードローンは便利なだけに、節度をもって使うことが重要になります。十分にカードローンの知識や注意点を理解したうえでの利用を検討しましょう。

執筆日2023年2月13日
監修日2023年2月13日

カードローンとクレジットカードのキャッシングは何が違うの?

カードローンとクレジットカードのキャッシングは何が違うの?

皆さまは、お金を借りる際にどのようなものを思い浮かべるでしょうか。
消費者金融から借りるカードローンや、お手持ちのクレジットカードに付帯しているキャッシング機能など様々あるかと思います。

ですが「実際のところ何が違うのかよく分からない」という方のために、今回はカードローンとキャッシングの違いについて解説します。

カードローンとは

テレビCMでも流れているため、お金を借りたいという場合、消費者金融のカードローンをイメージする方も多いかと思います。

専用のカードを作り、24時間ATMからお金を借り入れることが出来たり、カードレスで即日、指定口座に直接お金を振り込んでもらえたりと、各社、様々な便利なサービスがあるのが特徴です。
また、限度額の範囲内であれば、何度でも借入と返済を繰り返すことが可能です。

キャッシングとは

いわゆるクレジットカードに付帯しているサービスのひとつで、カードローン同様ATMにて借り入れることが可能です。
毎月の利用限度額があり、ショッピング利用枠とキャッシング利用枠に分かれています。

例えば、「限度額50万円、キャッシング利用枠10万円」の場合、ショッピングで45万円利用した際は、キャッシング利用枠は5万円となります。
「ショッピング利用枠30万円、キャッシング利用枠20万円」と分けられている場合は、その各利用枠まで利用することが出来ます。

自分に合う方はどっち?適した見分け方

まず借入限度額ですが、キャッシングに比べ、カードローンの方が高く設定されているところが多いです。キャッシングの限度額は数十万円のところがほとんどですが、カードローンは収入等によっては、最高数百万円の限度額のものもあります。

次に借り入れした際の金利ですが、キャッシングに比べ、カードローンの方が低く設定されているところが多くなっています。
キャッシングはあくまでもクレジットカードの付帯サービスであるため、やはりここは借り入れ専用のカードの方が有利と言えます。

ただし、キャッシングの、カード1枚で買い物も借り入れもできる点や、急遽お金が必要になった際すぐに借り入れができる利便性は、カードローンにはないメリットと言えるでしょう。

どちらが自分に合っているか考えよう

今まで何となく利用していたという方は、ご自身にどちらが合っているのか、今一度検討してみてはいかがでしょうか。
各社、その時々により様々なサービスを行っているので、ご利用される前にホームページなどで比較し、検討されることをお勧めいたします。

執筆日2023年2月14日
監修日2023年2月14日

カードローンの仕組みと一般的な使い道

カードローンの仕組みと一般的な使い道

カードローンと聞くと、「気軽にお金を借りられるサービス」というイメージを持たれることがあり、実際に様々な用途に使われますが、どのような目的で借りる方が多いのでしょうか。
今回はカードローンの仕組みと、借入金の最も一般的な使用用途についてご説明します。

カードローンとは

カードローンは、担保や保証人が不要で民間の貸金業者や銀行から融資を受けられるサービスです(一部のカードローンには、「保証会社による保証を受けられる方」という条件がついている場合があります)。

ただし誰でも借りられるわけではありません。
年齢・収入・雇用・居住など、いくつかの条件を満たしている必要があります。
カードローンは条件を満たしている場合に申し込みができ、サービスを提供している銀行や金融機関の審査が行われ、利用限度額などが決定されます。
その後、利用限度額の範囲で自由に借入・返済を行うことができます。

借入金の用途

カードローンは、住宅ローンや自動車ローンなどの用途を制限されている目的ローンとは違い、借りたお金は用途を問わず原則自由に使うことができます。
しかし、事業資金を用途とすることはできない場合がほとんどのため、注意が必要です。

では、実際にどのような用途でカードローンを利用しているのでしょうか。

日本賃金業協会が令和4年11月30日に公表した「資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告」で見てみると、最も多い使用用途は趣味・娯楽(レジャー、旅行を含む)費用(36.1%)です。次いで、食費(20.4%)、家族のための支出(16.5%)となっています。

借入れ申し込みを行った背景

同じ日本賃金業協会発表「資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告」によると、借入申込を行った背景として以下のような状況、理由があったとのことです。

●将来の臨時収入や収入の増加などを見込んだ 支出の先取り(25.4%)
●旅行や物品購入などによる支出の先取り(20.7%)
●物価上昇などによる支出の増加(14.1%)

近年のエネルギー価格高騰、原材料高騰による物価上昇が原因となって、3年前の同調査では無かった「物価上昇などによる支出の増加」の項目が増えました。
全体の1割以上の方がこれを理由に借入れ申し込みを行ったという結果になりました。

返済計画を立ててから申し込もう

カードローンは用途・借入返済が自由で、急な出費にも使いやすいですが、借金であることには変わりません。
借入を行う際は返済計画などきちんと考え、無理のない範囲で利用しましょう。

執筆日2023年2月14日
監修日2023年2月14日

完済したらカードローンは解約するべき?

完済したらカードローンは解約するべき?

みなさんは、カードローンの借入金をすべて返済し終えたとき、同時に契約も終了すると思っていませんか。

実はそうではないのです。

カードローンの「完済」と「解約」の違い

「完済」とは借入金の返済が完了した状態のことを指します。
借入金がないので利息は発生しませんがカードローンの契約は残ったままです。

「解約」とは、カードローンの契約自体を終了させることです。
カードローン契約の多くは定められた期間ごとに自動更新となり、自ら解約を申し込まなければずっと続いていきます。

ただし更新時の審査結果によっては、契約内容の変更や更新ができない場合もあります。

カードローンの解約条件

利息を含む借入金の完済が条件です。
ただし「解約の手続き時点で残高がある場合は解約できない」や「解約申請をしておいて、その後完済になった時点で解約」などローン会社によって違いがあります。

カードローンの解約方法

電話やインターネットから解約に関する書面を取り寄せ、必要事項を記入して返送する方法が多いようです。

急いで解約したいという場合、ローン会社によっては、最寄りの店舗へ行けばその場で解約できるところもあります。

カードローンを解約するメリット・デメリット

では、完済したカードローンは解約した方がよいのでしょうか。
主に考えられるメリット・デメリットについてみてみましょう。

メリット

まず、新たに借金を作ってしまう不安がなくなる点が大きいでしょう。

また、信用情報機関に「解約」という履歴が残ることも大きなメリットとなり得ます。金融機関はローン審査などの際に信用情報を確認するので、借入金がある状態よりもよい印象を与える可能性があります。
ただし、カードローン会社の審査基準は公表されていません。

デメリット

まず、利用していたカードローンにポイント制度があった場合、カードに貯まっていたポイント等がなくなります。

当然ながら、解約した後は急に資金が必要になっても、すぐに借り入れができなくなります。借り入れをしたい場合は再度契約をしなければならないため、前回と同額を借り入れたくても審査状況によっては出来ない可能性があります。

これからの状況を考慮してから決めよう

この先カードローンを使う必要がない場合は、解約しておいた方が安心かもしれません。
一方で、解約してからまた借り入れしたいと思っても、審査や書類提出などで再度手間と時間がかかってしまいます。

解約には、これらのメリット・デメリットがあります。
ご自身の状況と照らし合わせてよく考えて決めましょう。

執筆日2023年2月14日
監修日2023年2月14日

「おまとめローン」がメリットになる人、デメリットになる人

「おまとめローン」がメリットになる人、デメリットになる人

すぐにまとまったお金が借りられるカードローンは便利なものですが、便利さにだけ目を向けていると、気づいたら複数のローンを借りていて返済が大変な状態になっていることもあります。

そんな時に利用できるのが「おまとめローン」ですが、その特徴を理解していないとデメリットを被ることもあります。

今回は、おまとめローンの特徴と、利用することでメリットがある人、デメリットになる人について説明していきます。

おまとめローンの特徴

おまとめローンは、その名前のとおり「複数の金融機関からのローンをまとめて借入元を一本化するためのローン」です。

借入元を一本化することを目的としているため、融資金はすべて他社借入れの返済に使用されます。
また、借入れ後の追加融資は不可となっている場合があります。

その代わり、設定されている融資限度額が通常のローンより高く、適用される金利は低めになっていることが多いです。

しかし、金利は会社によって違うため、A社のおまとめ専用ローンの金利よりB社の通常のローンの金利の方が低いということもあるので、よく確認することが大切です。

おまとめローン利用にメリットがある人

では、おまとめローンを利用してメリットがある人とは、どんな人でしょう?

複数の返済管理が大変、という人

複数のローン会社から借入れを行っていると、会社毎に返済額や返済日が異なるため管理するのが大変になり、返済漏れや遅延が発生しやすくなります。

おまとめローンを利用すると、借入元が一本化され毎月1回、決まった金額を返済すれば良くなります。そのため管理がしやすくなり、返済漏れや遅延も発生しにくくなります。

適用されている金利が高い人

複数のローン会社から100万円以下の金額を借り入れている場合、約18%上限金利が適用されていることが多いです。

まとめる金額が100万円を超える場合、おまとめローンを利用することで適用される金利が15%以下になる可能性があります。
また、金融機関や借入金額によって、さらに低く設定されている場合があります。複数の金融機関の金利条件をしっかり比較したほうが良いでしょう。

おまとめローン利用がデメリットになる人

反面、おまとめローンを利用することが逆にデメリットとなってしまう人もいます。

借入れ後に追加融資が必要になる人

おまとめローンは、ローン完済を目指すためのローンであるため、借入れ後の追加融資は不可となっているのが一般的です。

そのため、収入が少なく日々の生活が厳しい人の場合、返済後に再度借入れをして他の支払いをする事ができなくなり、生活の破綻をまねく可能性が高くなります。
そういった場合は債務整理を検討することをお勧めします。

完済間近なローンがある人

おまとめローンを利用すると適用される金利が低くなり、月々の返済額がこれまでより低くなる可能性がありますが、一度決まった返済額は完済まで基本的に変わりません。

しかし、借入れ状況によってはおまとめローンは利用せず、完済間近なローンを重点的に返済していくことで、返済額を徐々に減らすことができます。

おまとめローンを利用するのがよいのか、残高が少ないローンを重点的に返済していくのが良いのかは、個々の借入れ状況や返済状況によるため、ご自身にとってどちらが有利かシミュレーションを行い、確認をしてください。

利用する前にきちんと検討をしましょう

おまとめローンは、複数のローンを一本化することで返済の管理がしやすくなるだけでなく、低い金利が適用されることで返済額も少なくなる可能性があります。
反面、追加融資が受けられなかったり、契約時に決まった返済額が完済まで維持されたりと、人によっては不利な条件となる場合があります。

ご自身にとっておまとめローンがメリットがあるものかどうか、きちんと見極めて利用の検討をしましょう。

執筆日2023年1月23日
監修日2023年2月9日

カードローンの利用しやすさに隠れているデメリットとは?

カードローンの利用しやすさに隠れているデメリットとは?

テレビCMや広告などで目にすることが多いカードローン。住宅ローンなどの借り入れとは違い、使い道も自由で幅広い方々が利用できるなど、その利用しやすさばかりが取り上げられます。

しかし、利用しやすいからこそ、思わぬ「デメリット」があります。
今回はカードローンの利用しやすさに隠れている「デメリット」についてまとめました。

カードローンの利用しやすさ

デメリットを考える前に、まずはカードローンの利用しやすさについて確認しましょう。

無担保・保証人が不要、使い道も自由

カードローン以外のローンは保証人が必要であったり、担保が必要であったりしますが、カードローンは基本的には無担保で、保証人が不要です。

また、カードローンは住宅ローンや自動車ローンとは違い、使い道が自由です。生活費や自動車購入やショッピング、旅行などの娯楽費にも利用できます。

色々な用途で借入れができ、制限が少ないのは、カードローンの大きな魅力です。

借入れも返済もしやすい

カードローンでは、借入れをATMから引き出す方法や口座に振り込んでもらう方法を選択でき、返済も、ご自身の返済しやすい日にちを返済日にできたり、返済方法も多様です。

借り入れ、返済どちらも自分にあった使い方ができ、自由度が高いのも、カードローンの利用しやすさのひとつです。

申し込みが簡単、審査も短時間

ネットで申し込みが可能なものや、1時間もかからず審査が完了してしまうカードローンもあります。急にお金が必要になった場合など、審査に時間がかからないのは借り手にとってはありがたいことですね。

カードローンのデメリット

ここまでのように「カードローンは自由度が高く、借り入れもしやすい」といいことばかりのように思えますが、果たしてそれだけなのでしょうか。借り入れをする際に、忘れてはならないデメリットについても見てみましょう。

借金をしているという感覚がなくなってしまう

カードローンは簡単で、手軽に借り入れも返済もできてしまいます。

そのため、ただお金をおろしているような感覚に陥ってしまい、借金をしているという感覚を失いやすくなります。少しづつ借りる金額や回数が増え、借り入れがどんどん増えてしまうことになりかねません。

お金を借りるということは、必ず返済しなければならないというもっとも重要なことを、常に頭に入れておくことが大切です。

他のローンに比べて金利が高い

無担保・保証人不要であることが多いカードローンは、借り入れている個人の信用が担保となります。そのため、貸し倒れのリスクが高く、他のローンに比べ金利は高く設定されています。

長期間にわたる返済で利息が多くなる

毎月の返済額が少なく返済期間が長期になってしまうと、金利が高いために、最終的に支払う利息は膨れ上がってしまうことになります。

デメリットにも注意をしよう

カードローンは利用しやすく魅力もありますが、デメリットもあります。利用しやすさばかりに目がいき借り入れを重ねてしまうと、思わぬ大きな借金を背負うことになってしまうかもしれません。

デメリットもふまえて上手に利用すれば、いざというときの強い味方になってくれるカードローン。借り入れをする際には、返済計画についても頭に入れておくとよいでしょう。

執筆日2023年2月5日
監修日2023年2月9日

カードローンは何歳まで借入れできる?高齢者のキャッシングについて解説

カードローンは何歳まで借入れできる?高齢者のキャッシングについて解説

近年、物価は上がったものの収入はなかなか増えないと感じられている方もいらっしゃるかもしれません。お金の借り入れをしたい方は若年層だけではなく、高齢者も多くいます。

今回はカードローンの年齢制限や高齢者のキャッシングについて解説します。

カードローンって年齢制限はあるの?

カードローンの融資条件は各社さまざまですが、年齢制限はあるのがほとんどのようです。

下限年齢は18歳以上。上限年齢はほとんどの場合は69歳以下のところが多いようです。近年高齢者が多いこともあり、69歳以降でも借り入れできるカードローン会社もあるようですが少数派です。

なぜ上限年齢があるのか

上限年齢が設定されている多くの理由は、高齢になると継続的な収入が入ることが困難になってくる場合が多いためと言われています。
また、高齢になっていくと死亡リスクが高くなります。すなわち、返済を終える前に亡くなってしまうリスクも高くなるということです。

以上のことから、高齢の方にお金の貸付をすることはカードローン会社にとって貸し倒れリスクがとても高く、危険なことなのです。

上限年齢を超える高齢者はどうすれば借り入れができるのか

現在、カードローンの多くは69歳以下までしか借り入れができないものが多いですが、69歳以降でも借り入れできるカードローンが増えてきています。

高齢者への融資は貸し倒れリスクが高い為、金利が高めに設定されているカードローンがほとんどですが、年金収入のみの方でも借り入れすることが可能なカードローンもあります。

高齢者の方は知っておきたい「リバースモーゲージ」

「リバースモーゲージ」とは持ち家などの不動産を担保にしてローンを組む商品です。契約者利用期間中は利子のみの返済となり、契約者が亡くなった時に担保である不動産を売却し、元本が返済される仕組みになっています。

持ち家などの不動産を所有してない場合は利用が困難ですが、高齢化社会の今、知っておきたい借り入れ制度です。

検討まえにリスクを把握しておこう

高齢の方がローンを組み、返済途中でお亡くなりになると、残されたご家族に返済義務が生じます。まずは生活を見直し、安易にカードローンに手を出さないことも大切です。

それでも必要な場合は、カードローン各社の上限年齢をしっかり確認し、ご自分にあった無理のない借り入れをしましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月13日

毎月の返済がラクになるかも?カードローン借り換えの正しい知識

毎月の返済がラクになるかも?カードローン借り換えの正しい知識

毎月のローン返済は大変ですよね。
少しでも返済額がラクになる方法ってないかな?と考えている方へ、その方法のひとつとしてカードローンの「借り換え」を解説していきます。

借り換えってなに?

「借り換え」とは、今のカードローンから他社のカードローンに乗り換えることを指します。
カードローンを借り換えることによって、返済がラクになる可能性がありますが、さまざまなリスクもあります。メリットや注意点について確認していきましょう。

借り換えのメリット

まず、借り換えを行うことによるメリットについては下記の通りです。

金利や返済額が下がる可能性がある

金利が高いとその高い金利分、元金以上の金額が返済額に上乗せされます。
例えば、金利15%のカードローンから金利10%のカードローンに借り換えたとしたら、5%分、最終返済金額が減ります。最終返済額が下れば、毎月の返済額も下がります。

より使い勝手の良いカードローンを利用することができる

返済日を一本化して返済しやすくしたり(おまとめローン)、口座引き落としを利用する場合はATM手数料がかからないカードローンを選び直したりすることもできます。

借り換えの注意点

メリットだけではなく、注意点もあります。

審査に通過しづらい場合がある

現在利用中のカードローン等で延滞したことがある場合や、またカードローンの利用期間が短く利用中のカードローン実績があまりないと、審査に通りづらい可能性があります。

また、審査に通らなかった場合、審査落ちの記録が残されます。

総返済額が増える場合もある

銀行系から消費者金融系のローン会社に乗り換えたり、メリットデメリットを把握せず、審査基準が甘いなど目先の理由で借り換え先を決めると、総返済額が増えてしまう場合があります。「他社に比べて審査が甘い」という明確な根拠はありませんので気をつけましょう。

手間や時間がかかる

損をしないようにと、借り換え先候補のカードローン各社の情報収集や返済シミュレーションを繰り返し行えば、手間や時間がかかります。

借り換えを検討するとよい方

借り換えが向く方はこんな方々です。

・現状のカードローンの金利が高いと思っている方
・個人信用情報(延滞など)に問題のない方
・現状のカードローンの借り入れ残高が多い方

などは借り換えすることにより、返済の負担を軽減できる可能性があります。
一度、借り換えをご検討されてみてはいかがでしょうか?

借り換え前は入念に調べよう

カードローンの「借り換え」はよく耳にするワードで良い面もありますが、リスクもあります。
そのため、カードローンの借り換えを検討されている方は、返済シュミレーションや各カードローンの詳細などをしっかり調べ、自分に一番良い結果になる借り換えをしましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月13日

おまとめローンで返済額は減らせる?おまとめローンの条件4社比較

おまとめローンで返済額は減らせる?おまとめローンの条件4社比較

複数のローン返済でお困りの方、「おまとめローン」をご存じでしょうか?
今利用されているローン会社が2社以上の場合、1社にまとめることで返済の手間が減り、返済額を減額できるかもしれません。

この記事では、「おまとめローン」の特徴や融資条件をご紹介いたします。

おまとめローンの特徴

おまとめローンは借入先を一本化する契約です。借入先を1つにすることで、金利が下がる場合があります。また、返済日が一本化されることで、お金の管理がしやすくなります。

金利は借入額が大きくなると上限が下がります。そのため、借入先をまとめることで金利が下がることが多いのです。

ただ、金利は上限の範囲内でカードローン会社が決めるため、おまとめローンにしても変わらないケースもあります。また、借入額が少額の場合はまとめても金利が下がらないこともあるようです。

なお、おまとめローンは返済することが目的なので、基本的には他社で借入れた分しか借入はできません。

おまとめローンの条件比較

各社のおまとめローンの条件をまとめました。

  A社(消費者金融) B社(銀行) C社(銀行) D社(消費者金融)
おまとめ融資
限度額
1万円~800万まで 30万円~1,000万円まで 10万円~500万円まで 300万円まで
金利 3.0%~17.5% 9.8%、12.5%、14.6% 6.0%、9.0%、12.0%、14.0% 6.3%~17.8%
期間 最長10年
(120回)
10年 1年以上10年以内 最終借入後、最長10年
(1~120回)
年齢 20歳以上 20~65歳未満 20歳~66歳未満、かつ、71歳未満で返済が終わる 20歳以上65歳以下
身分や収入 定期的な収入と返済能力のある方

・前年度の税込年収200万円以上

・正社員、契約社員、派遣社員の方

・指定保証会社の保障を受けられる方

・安定収入のある方(派遣社員、契約社員、アルバイトも可、学生不可)

・指定保証会社の保証を受けられる方

安定した収入と返済能力のある方(主婦・学生でもパート・アルバイト等で安定収入があれば可)

上記の通り、各社の融資額、金利、申込み条件が異なります。

本当に減額できる?

「3社から総額200万を借りた場合」と「おまとめローンを利用した場合」を比べてみましょう。3社からの借入は次のとおりとします。

E社:借入金50万円(返済期間10年)、金利14.5%、毎月7,914円返済
F社:借入金100万円(返済期間10年)、金利14.0%、毎月1万5,768円返済
G社:借入金50万円(返済期間6年半)、金利15.0%、毎月1万72円返済

これをB社のおまとめローンを利用して200万円借り入れると、金利は12.5%、120回払いで、毎月の返済額が2万9,275円となります。

3社で借入れた場合の返済額は毎月3万3,754円ですから、毎月4,479円の減額になります。なお、総返済額で比較した場合は、3社合計約361万円とB社約351万円となり、約10万円減額になります。

しかし、おまとめローンの金利によっては、毎月の返済額が変わらなかったり、増えてしまう場合もあります。

おまとめローンを検討されるときには、ご自身の申込み条件に合う会社を何社か比較して、返済期間と返済額のバランスも確認しましょう。

おまとめローン利用時には必ず比較検討を

おまとめローンは、条件が合えば返済額が減ることもありますが、あまり効果が出ないケースもあります。利用する前に必ずシミュレーションをして、比較検討しましょう。

その他返済等でお悩みの方は、日本賃貸業協会の「賃金業相談/紛争解決センター」という問い合わせ先もありますので、一人で悩まずにまずは相談してみましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月22日

カードローンでお金を借りる前にできること

カードローンでお金を借りる前にできること

気軽にお金を借りられるカードローンですが、借りたお金は利息をつけて返済しなければなりません。最初は少額だったのに、気づけば大きな借金になって反対に家計を圧迫することになってしまうかも……。
そんなことにならないために、カードローンでお金を借りる前にできることについて考えてみましょう。

そのお金、本当に必要?

まずはお金を借りる前に、そのお金が本当に必要かどうかもう一度考えてみてください。カードローンでお金を借りる事は簡単ですが、きちんと計画的に返済することは簡単ではありません。

そのお金の使用目的が、ギャンブルや娯楽、必要以上に高額な買い物などの場合、どうしても必要がある支出なのか再度熟考してみてください。そして、返済の必要があるということを思い出してほしいのです。

目的が生活費補填の場合、家計全体の収支を再確認し無駄な支出がないか洗い出してみましょう。そして、早急に黒字家計になるよう改善に取り掛かりましょう。
もしどうしても借りなければならない場合は、親族や自治体の相談窓口に支援の相談をする方法もあります。

お金を借りる前にできること

そもそも貯蓄が十分にあれば、お金を借りる必要はありません。
貯蓄を増やす方法として、以下の3つがあります。
・家計の収支を把握する
・収入を増やす
・支出を減らす

この3つの方法を組み合わせて行うことで、より効果的に貯蓄を増やすことができます。これらはあたりまえのことのようですが、とても大事なことなのです。

家計の収支を把握する

自分の家計の収支を把握していないと、返済計画すら立てることができません。まずは1ヶ月~3ヶ月間の収支を記録して実態を把握しましょう。家計簿は苦手という方も、あまり難しく考えず、大まかなお金の流れを把握することが大切です。

今は家計簿アプリなどもあるので、それを利用するのもいいでしょう。自分に合った方法でまずは続けてみましょう。

収入を増やす

黒字家計は、収入-支出=貯蓄になります。

収入はすぐに増やすことは難しいですが、昇給できるようスキルアップに努める、副業が可能であれば行うなど、その積み重ねが収入アップにつながります。
昇給が見込めない会社勤めの場合は、転職をするのも選択肢の一つです。

支出を減らす

収入に比べ支出を減らす方が比較的簡単です。支出を減らすには、まず「固定費」を見直すと節約効果が持続します。代表的な固定費の見直し項目は以下になります。

住居費

住宅ローンを組んでいる場合は、金利と借り換え手数料を考慮したうえでより金利の低い銀行に借り換えを検討しましょう。特に返済期間が長く残っている場合、借り換えは有効な手段です。

賃貸の場合は、引越し代や初期費用を考慮したうえで、より安い家賃の物件に引越しを検討するのもひとつの方法です。

保険料

ライフステージとともに必要な保障が変わります。現状に合った必要最低限の保障を確認し、それに適した保険へ見直しをしましょう。

通信費

携帯電話料金の通信料は、大手キャリアの通信事業者から格安SIMの通信事業者に乗り換える事で、月々の通信料を数千円抑えることができます。
また大手キャリアをそのまま利用する場合でも、新プランが発表されたタイミングなどに自分の使い方にあったプランに変更するだけでも、通信費を抑えることができます。

返済のことも考えておきましょう

カードローンを利用する前に、もう一度お金を借りる目的や自分の家計の現状を再確認してみましょう。お金の流れを把握することで、そもそもお金を借りる必要がなくなるかもしれません。どうしても利用しなければならない時は、返済のこともしっかり考えておきましょう。

執筆日2023年1月26日
監修日2023年2月6日

カードローン返済のコツ!どう返していけばお得?カードローンの返済方法について

カードローンの返済方法について

カードローンの返済方法である「約定返済(やくじょうへんさい)」。
見慣れない用語ですが基本の返済方法になります。
今回は、約定返済の意味やカードローン返済のコツについて解説します。

約定返済とは

約定返済とは、毎月契約で決められた返済日に、契約で決められた返済額を返済することを指します。約定返済日や約定返済額は、借入金額に応じてカードローン会社ごとに決められています。

約定返済で支払う返済額は、借り入れた元本とその約定返済日までにかかる利息を合わせた金額になりますが、借入残高に応じて返済額が変動するか、完済まで一定額を支払うかは、カード会社が採用している返済方式によって異なります。

カードローン会社で採用されている返済方式は、以下の4種類になります。

・元利均等返済
・元金均等返済
・分割払い
・リボルビング払い

このうち、多くのカード会社では主に分割払い以外の返済方法を採用しています。

随時返済とは

借入金返済の方法には約定返済の他に、もう1つ「随時返済」という方法もあります。
随時返済とは、特に返済日や金額は決まっておらず、借入者のタイミングで返済することができる方法です。繰り上げ返済とも呼ばれる場合があります。

資金に余裕がある月や、ボーナスが支給された時に多めに返済することが可能です。随時返済した場合はすべて元金に充当されるため、総支払い利息の節約につながります。

なお、随時返済だけを選択することはできず、必ず約定返済もする必要があります。

カードローン返済のコツ

カードローンの利息を押さえて、早く返済を終わらせるにはどのようにすればいいのでしょうか。

約定返済額の見直しをする

利息は借りている期間が長ければ長いほど高くなります。そのため、約定返済額が少額、または最低支払い金額のままだと返済額に占める利息の割合が高くなり、なかなか元本が減りません。元本を早く減らすためには、約定返済額をきちんと返せるか計画を立てた上で少し多めに返済可能額を設定しましょう。

随時返済を活用する

随時返済は、返済金額をすべて元金の返済にあてることができます。返済期間の早い段階で活用すると、元金自体を減らす効果が高くなります。
随時返済をすることで、返済期間が短くなり利息を抑えることができます。

利用実績を作ってから借り換えを検討する

金利のより低いカードローンへ借り換えできた場合、金利差の分支払い利息を減らすことが出来ます。

借入は返済計画を立ててから

カードローンの返済のコツが分かれば、支払う利息を抑えて返済をよりスムーズに行えるようになります。ただ漠然と返済していくのではなく、借入に向き合って計画的かつ、早めに返済を行えるようにしましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月12日

カードローンの金利はどう決まる?上限金利に関する法律

上限金利に関する法律

広告やCMで目にするカードローンの金利ですが、借入金に対して実際に適用される金利は、貸主である貸金業者や借りる側である顧客の属性等によって幅があります。
しかし、借入金の一定金額までに適用できる上限金利は法律で決められています。
今回は、カードローンの金利とその上限について解説します。

カードローンの金利の決まり方

カードローンの金利は、借入金額と審査によって決まります。申込者の信用情報・年収・雇用形態・勤続年数・他社での借入や返済状況などを総合的に判断し、カードローン各社が返済能力を算出します。

算出した返済能力を元に、「返済能力が高い人」は貸出し金利を低く、「返済能力が低い人」は貸出金利を高く設定するのです。

初めて借入する場合、多くは上限金利が適用される

初めて借入をする場合は、返済実績がなく信用情報による返済能力を判断するのが難しいため、ほとんどの場合で上限金利が適用されるようです。

取引を重ねて遅延なく返済をしていくことで、信用力が上がり適用金利が引き下げられる可能性もあります。

カードローンの上限金利

このように貸金業者で決定しているカードローンの適用金利ですが、法律により上限が設定されています。
上限金利を規制する2つの法律と、法律で定められた上限金利は以下となります。

上限を超えた金利が無効となる「利息制限法」

法律で定められた上限金利以上が適用された場合、上限を超えた部分は無効となるのが、利息制限法です。
元本の金額によって、以下のように上限金利が決められています。
・元本の金額が10万円未満:年20%
・元本の金額が10万円以上100万円未満:年18%
・元本の金額が100万円以上:年15%

刑事罰の対象となる上限金利を定めた「出資法」

出資法では、法律で定められた上限金利以上を適用した場合、刑事罰の対象となります。
出資法での上限金利は、元本の金額に関係なく年20%です。(改正前は年29.2%)

グレーゾーン金利

2010年以前は、利息制限法の上限金利と出資法の上限金利に差があり、その2つの上限金利の間の金利が適用された場合でも、ある一定の要件を満たすと有効となっていました。これが「グレーゾーン金利」です。
しかし、2010年6月18日以降、出資法の上限金利が29.2%から20%に引き下げられ、グレーゾーン金利は撤廃されました。

貸金業者は15%~20%の上限金利で貸付けを行わなければならず、利息制限法の上限金利を超える金利は超過部分が無効・行政処分の対象です。また、出資法の上限金利(20%)を超える金利は刑事罰の対象となっています。

上限金利以上の金利でお金を借りてしまった場合

貸出し金利が年20%以上の貸金業者は、違法の可能性が高いです。うっかり借りてしまった場合は、以下の相談窓口に早めに相談しましょう。

・日本生活センター消費者ホットライン
・日本司法支援センター法テラスまたは弁護士会
・日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター
・警察

申込み先は慎重に選ぼう

カードローンの金利の決まり方や、上限があることを知っているだけで違法な貸金業者を避けることができます。カードローンの申込みをする際は、金利や貸金業者を慎重に選びましょう。

執筆日2023年1月31日
監修日2023年2月6日

総量規制ってなに?総量規制対象外となる銀行カードローン

総量規制対象外となる銀行カードローン

カードローンの申込みをする際に関わってくる「総量規制」。
その規制の内容や対象外となる銀行カードローンについて解説します。

総量規制とは

総量規制とは、借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた規制です。
貸金業法という法律の一部で、多重債務問題の解決を目的に2010年6月に改正が施行されました。
総量規制は、貸金業者からの借入を対象としています。

借入総額は年収の3分の1まで

過度な借入を防ぐため、貸金業者からの借入残高が年収の3分1を超える場合は原則、新たな借入れができなくなります。

総量規制の「除外」・「例外」

貸金業者からの借入れであっても、総量規制貸金業者からの借入れであっても、総量規制になじまない貸付や、顧客の利益の保護に支障がない貸付は年収の3分の1を超えていても、返済能力があると認められれば借入することが可能です。
代表的なものは以下になります。

「除外」
・住宅ローン
・自動車ローン
・高額療養費の貸付、など

「例外」
・顧客に一方的に有利となる借換え
・借入残高を段階的に減少させるための借換え
・配偶者と併せた年収3分の1以下の貸付け(配偶者の同意が必要)、など

総量規制の「対象外」

総量規制の除外、例外の他に、総量規制の「対象外」となる借入があります。
貸金業法の管轄外となる借入れがそれにあたり、代表的なものは以下の借入れになります。

・銀行からの借入
・法人としての借入
・クレジットカードのショッピング枠、など

総量規制の対象外「銀行カードローン」

銀行カードローンは総量規制の対象外のため、収入がない専業主婦の方でも配偶者に安定した収入があれば、借入することが可能です。
しかし、銀行カードローンの過剰融資が社会問題となり、2017年に全国銀行協会が厳格審査への自主規制を開始しました。

現在では、総量規制の対象外である銀行カードローンでも、収入のない専業主婦の方は借入が難しくなってきています。

カードローンの申込みにあたって

銀行カードローンは、消費者金融のカードローンと異なり総量規制の対象外となるため、収入がない主婦の方や収入の少ない方でも低金利で借りられる可能性があります。しかし、昨今多重債務の問題もあり銀行も慎重になり、貸付に際して厳格審査への自主規制を始めています。
以前よりも、ご自身の属性や借入スピード・希望借入金額等をよく考え、慎重に利用しましょう。

 

執筆日2023年1月31日
監修日2023年2月6日