第 40 回

賢く利用しよう!カードローンの注意点

三上 諒子

賢く利用しよう!カードローンの注意点

近年、銀行カードローンの利用は急速に増加しています。

カードローンの便利さはメリットである一方、計画性のない借り入れを行い返済不能に陥ってしまうケースもあります。
カードローンの過剰利用や金融機関による過剰貸付が、近年社会的問題になっているとも指摘されています。

各金融機関でも、そのような状況を改善すべく自主的に融資上限を設け、審査過程の見直しも行っていますが、私たち利用者側はどのような点に注意すべきなのでしょうか。

利用目的を明確にする

まずは、カードローンで借り入れを行う目的を明確にすることです。

居住費や医療費、公共料金の支払い、ショッピングなど、日常的にお金が必要となってくる場面は多くありますが、どの支払いを優先すべきかしっかりと順位をつけましょう。

そして、その費用がお金を借りてまで用意する価値のあるものかどうか、もう一度自分に問いただしてみて下さい。

必要額以上は使わない

基本的なことですが、初めに決めた使用目的、または必要額を超えるような借り入れは行わないようにしましょう。

「あとで返せばいいから」、「また借りればいいから」、などという安易な気持ちで利用を続けていると、気が付いたらカードローン地獄に陥ってしまっていることもあります。

カードローン以外の方法も検討する

カードローンは手軽で便利ではありますが、「借金」であることには変わりありません。
借り入れるという選択肢は、出来るだけ最後に残すようにしましょう。

現在の家計を見直して費用を工面する、親族の助けを借りる、職を増やしてみる、など自己努力で賄えそうな範囲であれば、無理に借り入れる必要はありません。

カードローンを比較し、最適なものを選ぶ

最終的にカードローンを借りるとなったとしても、自分がいつもこの金融機関を利用しているから、あるいは噂でここなら安心して借りれると聞いたから、という安易な理由でカードローンは選ばないようにしましょう。

その情報が正しいかどうか、借入金利や返済方法、利用上限などが自分の条件とあっているかを自分で調べ、一番自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

困った時は、専門家へ相談

「既に借り入れを行っているが、もう一度自分のカードローンについて見直したい」という方は、弁護士などの専門家に無料相談する方法があります。

自分にとってベストな行動を取るために、専門家の利用も検討しておくと良いかもしれません。

まずは家計を見直してみよう

カードローンは手軽で便利なものですが、利用用途や仕方をよく考えず過ごしていると、気づくと返済金額が膨れ家計を圧迫してしまいます。最悪の場合は自己破産などを検討することにもなりかねません。

利用をする前にまずは、その支出が本当に必要なものか、自分の家計を改善することで捻出できないか、等々考えてみましょう。

執筆日2023年2月13日
監修日2023年2月13日
執筆者 三上 諒子 (みかみ・りょうこ)
ライター
所属:FPサテライト株式会社

大阪市立大学商学部学士課程修了。学生時代にESG投資の有効性に関する研究を行う。主にESG・サステナビリティ領域の業務に従事、現在は企業のサステナビリティ・ガバナンス構築に向け活動中。地球のサステナビリティには最終的に消費者の力が必要と考え、消費者行動に影響を与えるファイナンシャルプランナーを目指す。

監修者 森島 静香 (もりしま・しずか)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

京都出身、大阪在住。人材紹介会社勤務。キャリアカウンセラーとして顧客の転職活動を支援中。
中立の立場で顧客の相談に乗る中で、お金に関するより専門的な知識を身につけたいと考え、FP資格を取得。プライベートでも2児の母として、育児を経験しており、顧客目線でわかりやすい情報を届けるFPを心掛けている。

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