第 60 回

銀行カードローンと消費者金融カードローン、審査の基準は?

庄司 里紗

銀行カードローンと消費者金融カードローン、審査の基準は?

カードローンには大きく分けて、銀行カードローンと消費者金融のカードローンの2種類があります。

どちらのカードローンも、審査に通ることができなければ、融資を受けることができません。
銀行カードローンと消費者金融のカードローンでは、審査にどのような違いがあるのでしょうか。

独自の審査基準が特徴 銀行カードローン

銀行カードローンは総量規制の対象外となっているため、勤務先の企業規模や収入金額によらず安定した収入がある方であれば、申し込み可能となっています。
また、専業主婦(夫)の方でも配偶者に収入があれば、審査に通ることが可能な場合もあります。

反面、過度な融資を抑止するための銀行独自の審査基準を設けており、消費者金融系のカードローンと比較すると審査が厳しい場合があります。
さらに、審査の際は個人信用情報機関のほか、反社会組織に関係していないかも照会を取るため、審査のスピードは遅く、融資のスピードも消費者金融と比較すると劣ります。

利用限度が制限されている 消費者金融カードローン

消費者金融カードローンは総量規制の対象となっているため、契約したすべての消費者金融カードローンの借入総額の上限を、契約者の年収の3分の1以下とするよう、規制されています。

そのため、他の消費者金融からの借入額もチェックされます。

なお、大手の消費者金融では、簡単な質問に数問答えるだけで簡易審査を行えるところもあります。本審査とは異なりますが、カードローンを利用できるのかを確認したいときには便利です。

多重債務は避け、無理のない借り入れを

銀行カードローンと消費者金融カードローンに共通していえることは、多重債務者が審査に通過することは困難、ということです。
審査に通過しても、返済が困難になってしまっては意味がありません。必要以上の額を借入れることはせず、無理のない返済計画を立ててから申し込むようにしましょう。

執筆日2023年2月6日
監修日2023年2月9日
執筆者 庄司 里紗 (しょうじ・りさ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、広告代理店に営業事務として就職。妊娠を機に退職。専業主婦となり、家計管理を任される。しかし、子供2人分の教育費、住宅費、老後資金とお金の不安は増えるばかり。そこでお金について勉強するため2級FP技能士を取得。現在は、子育てをしながらFPとして活動中。

監修者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

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