第 3 回

カードローンの申込みは誰でもできる?

保泉 美砂子

カードローンの申込みは誰でもできる?

カードローンの申込を考えた場合、まず自分が申込み可能か気になりますよね。
今回は、カードローンに申込みができる人の条件と審査結果について解説します。

カードローンの申込みができる人

カードローンは、基本的に収入がないと返済ができないため「安定かつ継続した収入の見込める方」が申込み可能です。例外的に、収入のない専業主婦は配偶者に安定した収入がある場合「配偶者貸付契約」として、配偶者と併せた年収3分の1までの借入が認められます。

「配偶者貸付契約」を利用するには、配偶者の同意書・収入証明書・婚姻関係証明書など書類の提出が必要になります。(必要書類は貸金業者により異なります。)

申込みの条件

「安定かつ継続した収入の見込める方」以外にも、カードローンを申込むには以下のような条件があります。

・契約時の年齢が満20歳以上70歳以下(上限年齢はカードローンによって異なります。)
・一定水準以上の返済能力があること
・銀行以外の他社借入金額も合わせて、全体で年収の3分の1までの借入金額に収まること

成人年齢の引き下げにより、18歳になればローン契約やクレジットカードの作成が可能になりました。しかしカードローンについては、銀行はこれまで通り20歳以上でなければ利用できません。消費者金融については、18、19歳の場合は必ず収入証明書の提出が求められます。ただし高校生の利用はできません。

詐称は厳禁!

申込の条件に当てはまらない場合、無理に借りようと年齢や収入、勤務先などを詐称することは絶対にやめましょう。提出書類や職場への在籍確認、信用情報の照会などで詐称が発覚します。

審査に通らなかった場合

申込みをした結果、審査に通らない場合もあります。その場合は、他社に急いで申込みをするのではなく一度冷静になり、本当に必要な借り入れなのかを考えてみましょう。

審査に通らない原因

審査に通らない原因のうち、代表的なものとしては以下になります。

・安定した収入がない
・申込条件をすべて満たしていない
・短期間に複数社のカードローンに申込みをした
・年収の3分の1以上の借入がある
・過去の返済トラブル

過去の返済トラブルでは、クレジットカード(ショッピング枠・キャッシング枠)の返済遅延だけでなく、携帯電話本体の割賦払いや奨学金の返済遅延も対象となり、個人信用情報機関に保管されます。

ご自身の信用情報を確認したい場合は、以下の3社で情報開示を申請し確認してみましょう。

・割賦販売法・貸金業法指定信用機関のCIC
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター

申し込み前には確認を

カードローンには各社申込みの条件があります。申込みをする前に、まずは自分が条件をクリアしているかどうか、基本的なところを確認してから行動しましょう。

執筆日2023年1月31日
監修日2023年2月6日
執筆者 保泉 美砂子 (ほずみ・みさこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

長く教材制作会社にて、校正や原稿作成など、お金とはほとんど縁のない世界で仕事をしていたが、数年後にやってくる夫の定年退職を機に、一念発起。
二人の子供たちに背中を押され、FP資格取得に向けて勉強を開始し、無事合格を果たすことができた。
FPとしてのステップアップを目指そうと考えていたところに、FPSの求人と出会い、即応募。そして、現在に至る。

監修者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

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