第 36 回

カードローンが返済できなくなったらどうなるの?支払えないときの対処法

阿部倉 弘子

カードローンが返済できなくなったらどうなるの?支払えないときの対処法

住宅ローンや自動車ローンなどに比べて、比較的利用しやすいカードローン。
利用しやすい分、安易に利用してしまい、返済が困難になってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

今回はカードローンの返済ができなくなった時の対処をまとめてみました。

返済が遅れたら起こること

支払いが困難になる理由はさまざまですが、返済日に返済がない場合、カードローン会社から督促がきます。
この督促を無視し、支払いをしないとカードローンが利用停止になります。

それでも返済をせずに滞納を続けると、信用情報に延滞したことが記録されます。
信用情報に延滞の記録が登録されると、住宅ローンや自動車ローン、他社カードローン審査時に大きな支障が出ます。

また、遅延損害金を請求されます。

支払いが難しい場合は

どうしてもお金の都合が付かず返済ができない場合、どうすればよいのでしょうか?

まずはカードローン会社に連絡を

「今月の支払いがどうしてもできない」と分かった時点で、速やかにカードローン会社に連絡を入れましょう。

支払いの遅延には変わりはありませんが、あらかじめ「いつまでにいくら支払うか」を伝えておくことで、督促を待ってもらえる場合があります。

長期的に返済が苦しい場合は「債務整理」も視野に

一時的な理由でなく、借り入れ当初と状況が変わり、支払いが長期的に困難な場合は「債務整理」という方法も検討しましょう。

債務整理は大きく分けて4つに分類されます。
・任意整理
・破産手続き
・個人再生
・特定調停

一般的に債務整理の手続きは、弁護士や司法書士に依頼し行います。手続きに入ると、月々の支払いが楽になる、利息のカットなどさまざまなメリットがあります。反面、ローンやクレジットカードの利用ができなくなるなど、デメリットも存在します。

それぞれの手続きのメリット部分、デメリット部分をよくみて検討しましょう。

事前のシミュレーションで無理のない借り入れを

利用しやすいカードローンですが、返済ができなくなると大きなリスクが待っています。
今回は支払いが困難になった場合の方法をご紹介しましたが、支払い困難に陥らないことが一番です。

カードローンを利用する前にしっかりと返済シュミレーションを作るなど、返済困難にならないための対策をとりましょう。

執筆日2023年2月12日
監修日2023年2月13日
執筆者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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