第 51 回

返済計画ってどうやるの?3ステップで返済の見通しを立てよう

阿部倉 弘子

返済計画ってどうやるの?3ステップで返済の見通しを立てよう

カードローンを利用する際、重要なのはしっかりと返済計画を立てることです。
ただ具体的にどうやるのか分からないという方のために、簡単に出来る3ステップをご紹介いたします。
これからカードローンを利用する方も、現在利用中という方も参考にしてみてください。

ステップ1 現在の収支を把握する

まず、ひと月にいくら収入があるのか把握しましょう。

会社員の方でしたら、毎月の給与明細を確認します。
この時、注意していただきたいのは、社会保険料等が引かれる前の「総支給額」を見るのではなく、実際に給与口座に振り込まれる「手取り額」を見ることです。
もし副収入がある場合には、定期的に入ってくる金額のみ算入して、不定期な収入に関しては計算に入れないようにしましょう。

月の支出については、家賃や光熱費など項目ごとに金額をそれぞれ書き出し、支出の合計額を出します。
これにより、毎月いくらまでの返済が可能かを確認することが出来ます。

ステップ2 借入金の総額を把握する

次に、現時点での借入残高を把握しましょう。

カードローン会社に問い合わせることで、現在の借入残高を確認することが出来ます。
借入先が複数ある場合は、各社ごとに借入残高を確認し合算をします。
この時、金利を確認することも忘れないようにしましょう。

ステップ3 返済シミュレーションをする

最後に、月々いくら返済するかを決め、完済までの日数をシミュレーションします。

まず、借入残高に対しての1ヶ月の利息を計算します。
計算方法は「借入残高×金利÷365(日)×30(日)」となり、毎月の返済額に対して1か月の利息分を引いた金額が元金の返済分となります。

その計算を繰り返していくとどの位で完済できるのかが分かりますが、計算が複雑なため手計算では大変です。各カードローン会社のホームページで返済シミュレーションができるので、そちらで計算してみましょう。

きちんと計画を立て、着実な返済を

どのくらいの金額までなら毎月返済できるのか、いつまでに完済するのか等、見通しを付けることで余計な不安を取り除くことが出来ます。
また、毎月の収支を確認することで現状のままで大丈夫なのか、見直すきっかけにもなります。

気が付いたら返済に追われていたという事態にならないよう、返済計画をしっかり立て利用するようにしましょう。

執筆日2023年2月12日
監修日2023年2月13日
執筆者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

FPおすすめコラム記事
全FPメンバーを見る

関連FPコラム

最新FPコラム

全FPコラムを見る