第 15 回

毎月の返済がラクになるかも?カードローン借り換えの正しい知識

森島 静香

毎月の返済がラクになるかも?カードローン借り換えの正しい知識

毎月のローン返済は大変ですよね。
少しでも返済額がラクになる方法ってないかな?と考えている方へ、その方法のひとつとしてカードローンの「借り換え」を解説していきます。

借り換えってなに?

「借り換え」とは、今のカードローンから他社のカードローンに乗り換えることを指します。
カードローンを借り換えることによって、返済がラクになる可能性がありますが、さまざまなリスクもあります。メリットや注意点について確認していきましょう。

借り換えのメリット

まず、借り換えを行うことによるメリットについては下記の通りです。

金利や返済額が下がる可能性がある

金利が高いとその高い金利分、元金以上の金額が返済額に上乗せされます。
例えば、金利15%のカードローンから金利10%のカードローンに借り換えたとしたら、5%分、最終返済金額が減ります。最終返済額が下れば、毎月の返済額も下がります。

より使い勝手の良いカードローンを利用することができる

返済日を一本化して返済しやすくしたり(おまとめローン)、口座引き落としを利用する場合はATM手数料がかからないカードローンを選び直したりすることもできます。

借り換えの注意点

メリットだけではなく、注意点もあります。

審査に通過しづらい場合がある

現在利用中のカードローン等で延滞したことがある場合や、またカードローンの利用期間が短く利用中のカードローン実績があまりないと、審査に通りづらい可能性があります。

また、審査に通らなかった場合、審査落ちの記録が残されます。

総返済額が増える場合もある

銀行系から消費者金融系のローン会社に乗り換えたり、メリットデメリットを把握せず、審査基準が甘いなど目先の理由で借り換え先を決めると、総返済額が増えてしまう場合があります。「他社に比べて審査が甘い」という明確な根拠はありませんので気をつけましょう。

手間や時間がかかる

損をしないようにと、借り換え先候補のカードローン各社の情報収集や返済シミュレーションを繰り返し行えば、手間や時間がかかります。

借り換えを検討するとよい方

借り換えが向く方はこんな方々です。

・現状のカードローンの金利が高いと思っている方
・個人信用情報(延滞など)に問題のない方
・現状のカードローンの借り入れ残高が多い方

などは借り換えすることにより、返済の負担を軽減できる可能性があります。
一度、借り換えをご検討されてみてはいかがでしょうか?

借り換え前は入念に調べよう

カードローンの「借り換え」はよく耳にするワードで良い面もありますが、リスクもあります。
そのため、カードローンの借り換えを検討されている方は、返済シュミレーションや各カードローンの詳細などをしっかり調べ、自分に一番良い結果になる借り換えをしましょう。

執筆日2023年2月10日
監修日2023年2月13日
執筆者 森島 静香 (もりしま・しずか)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

京都出身、大阪在住。人材紹介会社勤務。キャリアカウンセラーとして顧客の転職活動を支援中。
中立の立場で顧客の相談に乗る中で、お金に関するより専門的な知識を身につけたいと考え、FP資格を取得。プライベートでも2児の母として、育児を経験しており、顧客目線でわかりやすい情報を届けるFPを心掛けている。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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