第 28 回

海外でお金が必要になった時、カードローンは使えるの?

山口 りな

海外でお金が必要になった時、カードローンは使えるの?

急な出費の際に利用することができるカードローン。急な出費が生じるのは日本国内のみならず、海外でも起こり得ます。
ネットで申し込みができるカードローンは、海外からも申し込みができるのでしょうか?

海外からの申し込み

結論から言うと、海外からカードローンを申し込むことは難しいと言えます。
なぜならば、多くのカードローンが日本国内に居住していることを条件にしているからです。

海外旅行なら日本に住所があるのだから申し込めるのでは?と考えたくなりますが、そもそもカードローン専用のカードでは、海外でお金を引き出すことができません。
万が一ネットで申し込みを進められたとしても、お金を引き出す手段がないのです。

日本で申し込みをして借り入れたお金を海外で個人利用の目的で使うことはできるので、海外旅行の資金をカードローンで準備しようとしている方はあらかじめ申し込み、借入れをしておく必要があります。

海外でお金を引き出す別の方法は?

海外でお金を借りる方法はいくつかあります。
代表的な方法として、クレジットカードによる海外キャッシングと国際キャッシュカードの2つが挙げられます。
どちらの方法も、海外のATMを利用して現地通貨を調達するのですが、調達先、手数料、返済時の日本円換算方法などに違いがあります。

海外キャッシング

海外のATMからキャッシング機能を利用して、現地通貨を借り入れるサービスです。
借入のため返済時に利息がつくこととATM利用手数料がかかります。
メリットは手数料が安いこと、事前に資金の準備がなくても大丈夫であることです。デメリットとしてはキャッシングの金利が高いため、長期間返済をしないと高額の利息がかかり、場合によっては金融事故として信用情報に記録されます。

国際キャッシュカード

日本の銀行の口座から、日本円をその時点の為替レートで現地通貨に換算し、普段のキャッシュカードを利用して現地通貨を引き出すサービスです。
ATM手数料、為替手数料、海外事務手数料などがかかります。

メリットは日本の口座預金を使えることでしょう。デメリットとしては預金以上は引き出せないことです。
また近年国際キャッシュカードを廃止する銀行も多くなってきており、利用できる銀行が限られてきています。

国際キャッシュカードに代わって近年、使われ始めたのが国際デビットカードです。仕組みは国際キャッシュカードと似ており、利用した時に即日本の口座から引き落とされます。

まとめ

海外でお金が必要となった場合の資金調達方法について、ご説明してきました。
海外キャッシングも国際キャッシュカードも、いざという時には有効な手段ではありますが、ATM手数料の他、為替手数料や海外事務手数料、借入れ金に対する利息など、使った金額以上のお金が必要となります。

こういった手段は最終手段を考え、安易に利用しすぎないようにしましょう。また、利用した場合は早めの返済を心がけ、負担を減らせるようにしましょう。

執筆者 山口 りな (やまぐち・りな)
FPアナウンサー
所属:FPサテライト株式会社

約6年半テレビ山梨でアナウンサーを勤め退職。退職をきっかけにお金に関わる制度を身近に感じたことでお金や経済の勉強はじめ、FP資格を取得。
フリーアナウンサーとして活動しながらFPとしても活動中。FPアナウンサーとしてお金にまつわる知識を届けている。

監修者 町田 萌 (まちた・もえ)
代表取締役・ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。

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