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近年、金融犯罪に関する手口が巧妙化・複雑化し被害に遭われる方が増加しています。振り込め詐欺のような電話口での犯罪だけではなく、キャッシングに関しての金融犯罪も存在します。
この記事でいくつかの事例を紹介いたしますので、詐欺被害に遭わないための参考にしてください。
事例1:紹介屋による業者紹介等の勧誘には注意!
紹介屋とは、「他社で断られた方でもOK」、「債務の多い方歓迎」などの甘い言葉を並べて勧誘し、集めた顧客に対し別の貸金業者などを紹介する業者のことです。
紹介屋は顧客に対し、いかにも自分の紹介で融資を受られるようになったように装い、高額な紹介料をだまし取る手口です。
また、紹介される別の貸金業者もヤミ金等の悪徳業者であったり、申込時の個人情報を他の業者に流がす等の二次被害が発生することもあります。
事例2:名義貸しには注意!!
名義貸しとは、第三者の代わりに自分名義でカード会社等と契約をする、または自分名義のカードを第三者に貸すことを言います。名義貸しの業者は、「カード会社の覆面調査アルバイト」の名目で複数の貸金業者と契約させ、アルバイト料と引き換えにカードや借りた現金を受け取ります。
しかし、名義貸しで契約したカードを利用した代金や、借入金の支払い責任はあくまでも契約者本人にあるため、不要な借金を背負うことなるのです。
事例3:クレジットカード現金化は違反行為!
クレジットカード現金化とは、本来商品やサービスを後払いにするために設定されているクレジットカードの、「ショッピング」の利用枠を換金する目的で利用することを指します。
価値のない商品を高額で購入させ、その代金の何割かをキャッシュバックする手口や、高価な商品をクレジットカードで購入させ、代金から手数料等の名目で差し引いた金額で買い取る手口などがあります。
しかし、カードの現金化は契約違反行為であり、消費者自身も詐欺罪に問われる可能性があるので、絶対に利用してはいけません。
事例4:フィッシング詐欺〜セキュリティの確認・むやみに個人情報の提供は控えよう!
金融機関からのメールやWEBサイトを装い、口座番号やカード番号・個人情報などを不正に入手し、その情報を基に本人になりすまして買い物をしたり金銭をだまし取る手口です。
詐欺に使用されるメールやWEBサイトは、一見正規の金融機関のもののように見えますが、正規の金融機関ではWEBサイトへログインする際にカードの暗証番号や個人情報などを確認することはありません。
ログイン画面で暗証番号や個人情報の入力を求められたら、画面はそのまま閉じ金融機関へ問い合わせをするようにしましょう。
事例5:融資より先に振り込みを要求する、貸します詐欺(融資保証金詐欺)〜にご注意を!
実際には融資をしないにも関わらず、融資を装い顧客に対して「支払い能力を確認します」「保証金を入れてもらいます」などと理由をつけて現金を振り込ませてだまし取る手口です
最近では大手金融機関を装うケースや、被災地支援を名目に中小企業を狙うケースも存在します。
まとめ
今般の金融犯罪の手口は非常に巧妙化し、被害者数も増加傾向です。利用申込み・契約をする際に少しでも「おかしい」と感じた場合は、すぐに金融機関や消費者センター等の相談窓口へ相談をしましょう。