日本政府の後押しもあり、キャッシュレス決済が日本で普及しはじめています。その流れはカードローン業界にも波及しているようです。
今回はカードローンのキャッシュレス化とカードレス化について解説します。
カードローンのキャッシュレス化・カードレス化とは
「キャッシュレス」とは、金銭取引において現金を用いずに決済を行う方法を指します。
体表的なものとして、商品購入時にクレジットカードや電子マネー、スマホ決済を使用して行う決済があります。
カードローンのキャッシュレス化・カードレス化の事例としては、2017年10月にSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が展開するプロミスが提供を開始した、「アプリローン」というサービスがあります。
「アプリローン」では、スマートフォンにダウンロードした専用アプリでカードローンの申込みから借入まで完結し、契約後はカードレスでセブン銀行のスマホATMでお金を借りることができます。
また、プロミスの振込キャッシングを利用すると、アプリから三井住友VISAプリペイドへのチャージや残高確認も可能になります。
チャージしたプリペイドカードを使用することで、キャッシュレス決済が可能になります。
出典:SMBCコンシューマーファイナンスのプロミス「アプリローンのご紹介」
カードローンがキャッシュレス化することで危惧すること
キャッシュレスは便利な決済方法ですが、反面、使用する場合に注意しておくべき点もあります。
お金を借りている意識が薄れる
キャッシュレスで借入れを行うと、プリペイドカード残高があたかも自分の銀行預金のような錯覚を起こし、お金を借りている意識が薄れる可能性があります。
ですが、そもそもプリペイドカードにチャージされたお金の源泉は、カードローンで借入をしたお金です。
このことを忘れないようにしましょう。
現金決済に比べ、お金を使っている意識が薄れる
現金の場合、手元にある現金の残高が目に見えて減るため、お金を使った実感が湧きやすいのが利点です。
キャッシュレス決済の場合は、機械に表示された数字だけが減るためお金を使った実感が現金に比べて薄くなりがちです。
お金を借りるのがより簡単になる
スマホ1つで、借入からプリペイドカードへのチャージが完了してしまうため、お金を借りる手間と心理的ハードルが低くなり、安易に借入を繰り返してしまう人が増えることが予想されます。
まとめ
カードローンのキャッシュレス化が進むと、より簡単にお金を借りる事ができてしまうので、返済に苦労する人が増加する危機感があります。
手軽で便利という利点は理解しながら、そもそもその借入れが本当に必要なのか、借りた後の返済はどう行うのか、をきちんと確認したうえで利用を検討するようにしましょう。